ミッション
誰しもに備わっている個性、自分らしさがあると思います。例えば、わたし坂本のように文章が得意で、「人に何かを説明するのが得意な人」もいます。
- 文章や説明は苦手だけれど、しゃべって人を喜ばせることが得意
- 黙々とキッチリと仕事していくことが得意
- 最新の道具や情報に触れて、楽しく活発に動いていくことが得意
などなど、人それぞれ、様々な自分らしさ・個性や強みがありますよね。その自分らしさを、誰かにあわせるために捨てたりせず、「自分に与えられたギフト」として大切にする。「自分で自分を大切にすること」はもちろん大事ですが、自分らしさを誰かのために活かして使っていくと、その誰かは感謝してくれるはずです。そして感謝されることを通し、自己肯定感が高まります。人は、社会の中で生きています。お互いに相手に貢献し、誰かに感謝し、誰かに感謝される。「あなたがいて良かった」と思える状況の中で、人は自分を肯定できるし、気持ちよく生きていけると思います。
組織の中で、お互いの「自分らしさ」を活かすこと
お互いの「自分らしさ」を知り、尊重して、お互いに活かしていくこと。これは個人として、「自分を、他者のために活かす」という意味です。そして組織として、「コマースデザインらしさを、社会のために活かす」という意味でもあります。私達は、ネットショップを運営しているEC事業者の皆さんを支援しています。ですから、コンサルティング会社として、「EC事業者のみなさんが、お店らしさ・店長らしさを、お客さんのために活かす」ことを支援するという意味もあります。
「どの会社が一番売れているか」「どの会社が一番コスパがいいか」といった、一つの物差しによる競争ではなく。それぞれのお店のかけがえのない自分らしさが、それぞれの客層のお客さんに対し、誰かのために活かされることを目指したい、と考えています。だから、みんながそれぞれの形で活躍し、それぞれの形で感謝されている状態、そんな世の中を作りたいと思いますし、我々自身そういう組織でありたいと思ってます。
ビジョン
私達は、コンサルティングを中心としたサービスを提供しています。そして、「BtoBで商売をしている人を支援すること」が我々の仕事です。お客さんは、個人であったり組織・お店であったり、それぞれに理想があります。
「売上がいくら」とか「利益がいくら」という数値目標は、それはそれで目指す所だとは思います。しかし、「売上を達成すれば何でもいい」「仕事がつまらなかろうが激務だろうが構わない」「社員が泣いていようがどうでもいい」とは思いませんよね。売上や収益は、あくまで理想の一部です。理想に含まれる要素は、売上や収益以外にもいろいろあります。
顧客の理想を理解し、パートナーとして理想実現を支援
顧客の理想をかなえるために、私達は、売上収益の貢献はもちろんのこと、「店長さんや社長さんの価値観」や「会社の理念」「会社の魅力」が発揮された状態を実現していきたい、と考えています。
- 業績が非常にいい。業務の効率もいい。
- でも、誰も犠牲にならず、お客さんが喜んでいる。
- それは、このような形で実現され、自分がこのようなことを感じている。
- 「やってよかった」と思えて、お客さんからこんな声をかけられる。
こういった顧客の理想は、私達が決めるのではなく、支援先のクライアントさん自身が持っていることです。
それは、聞かないと分かりません。だから、私達はクライアントのみなさんに、
- 「何を大切にしていますか?」
- 「あなたにとっての理想は何ですか?」
というふうに、「売上や収益以外に、あなたが大切にしていること」をお聞きします。それは、業務効率だったり、社会的な価値だったり、楽しさだったり、いろいろあります。人によって「どんな状態が幸せか」が異なるように、理想とする姿も人それぞれ違い、理想とする姿は多種多様です。
私達は、そんな相手の理想を実現するために支援していく。それが「顧客の理想を共に実現する」ということです。
「私達が実現してあげる」でもないし、「自分で実現してもらう」のでもありません。顧客の理想を理解し、言葉にすることで、その進捗を常に振り返り、「今こんな状況ですね」と話し合う中で、理想の実現を支援していきたいと考えています。
以上が、私達のビジョンです。
バリュー
バリューとは、ミッションを果たし、ビジョンを実現する為に「どのような働き方や行動をするか」という、具体的な行動指針のことです。私達のバリューは、3つの単語からなります。「内省」「自立」「協調」 です。
1:内省
1つ目は、「内省」です。内省とは、自分の内面を洞察し、理解をすること。
なぜ内省を最初に定義しているかと言うと、自分の気持ちの揺らぎ、自分の喜びや悲しみを理解することを重視しているからです。
- 「自分は、今こういう理由で嬉しいんだな」
- 「自分は、今こういう理由でショックを受けている」
- 「自分は、今ちょっと思い込んで間違えたな」とか
- 「自分は、他者に対して今失礼があったな」
このように、自分の心がどんな状態なのか、どんな動きをしているかを観察します。そして、そういった感情や心理を否定やコントロールせず、ありのまま認知します。このようなことを通し、自分の感情や至らなさ・自分が大切していることを理解します。
すると、他者の痛みや他者が大切にしていることも、段々と実感を持って共感したり、許せたりすることができるようになります。
- 「ままならない自分」を理解すると、「ままならない他者」を認められるようになる。
- 自分の喜びを理解すれば、他者の喜びも理解し、尊重することができるようになる。
- 人のことを分かるようになるためには、まず自分を分からなければいけない。
私達はこのように考えており、内省を重視しています。
2:自立
バリューの2つ目は、「自立」です。
私たちは、自分の感じている感情や考えを、他者に説明することを大切にしています。お互いに意見は言うけれど、傷つけあわない、過剰に否定しあわないようにしながら、対話していきます。
自分の思ったことを相手にキチンと伝えていく。意見が違っていたとしても、相手の話を聞くことができる。意見の違いは対立ではなく単なる違いであり、「お互いの立場の違いから、認識の違いが生じてるのかもしれない」という風にとらえて調整していく。
お互いの事情を鑑みて、交渉したり両立したり、説明して自分の意見を通したり。あるいは、相手を理解し相手に合わせたり。このように健全な対話ができる状態を、私達は「自立」と呼んでいます。「人のせいにしない態度」とも言えます。
この「自立」ができる状態になると、誰かがやってくれることを期待せず、誰かがうまく動けていなくても、その人がうまく動きやすくなるよう、自責でもって相手に関わっていくことができます。
3:協調
最後が、「協調」です。
自分を理解し、他者を否定せずに肯定し、お互いに話しあって調整できるようになったとしても、それで仕事の業績が上がるほど、世の中は甘いものではありません。
お客さんの都合もあります。世の中の動向もあります。そのような、ままならない状況を踏まえて、チームで状況を観察して理解し、お互いに見えていることを述べ合って、知恵を出し合い、みんなで成果を出すことを、当社では「協調」と呼んでいます。
チームワークとも言いますが、チームワークを果たすためには、まず自分が個人として確立されていなければなりません。それは内省を通してなされます。内省を通し、他者を理解する。そして自立し、他社と対話ができるようになる。
私達は、自立した個人の集合体でなければ、本当の協調はできないと考えています。「一人で何でも分かって、誰かの命令に従い素早く動いて成果を出す」というスタイルは、成果は出るでしょうが、それでは自立していないと捉えます。
誰も犠牲にせず、成果を出し続けるために。
自分が豊かな人生を生き、家族や取引先ともうまくやっていくために。
そのためには、「自分と他者を理解し、お互いに自立した関係」になった上で、誰かが提示してくれる正解でなく、お互いに考えて知恵を出し合って成果を出すこと。
それは、「単に業績を上げることよりも、重要なこと」だと、私達は思っています。
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