いきなりですが質問です。
皆さんのお店は、お客さんに名前をおぼえてもらえていますか?
お店を悩ませる”ネットショップあるある”の1つに、「お店の名前をおぼえてもらえない問題」というものがあります。
ご新規さんを獲得して、さあリピートだ!と意気込んだところで、「ネットで買った」「楽天かAmazonで買った」くらいの認識しかされず、我々お店の名前はさっぱり記憶していただけない、アレです。
※代表坂本もブログで触れています。
「おもてなし」に「ブランディング」にと、色々頑張っているのに、ここまでおぼえてもらえないものかと、悩んでいるお店も多いのではないでしょうか。
そんなゆゆしき大問題。どうにかならんのかと考えていたところ、「お店の名前はおぼえていない派」の妻の口から、ときどき、具体的なネットショップの名前が出てくることに気がつきました。しかも、ネットで買い物するときは、「まずその店を見に行く」という訓練のされようです。
これはリピート獲得の大きなヒントになるはず!…と背景を掘りさげていくと、その答えは、びっくりするほど単純な「仕掛け」にありました。
「名前をおぼえられるお店」と「そうでないお店」とでは、いったい何が違ったんでしょうか?
名前を覚えられるお店がやっていること
その「仕掛け」とは、お店の「リマインダー」(=思い出させる仕掛けのこと)を、さりげなく同梱して、我が家の日常に送り込む、というものでした。
日常を通して、店名を刷り込む「リマインダー」
実際に我が家で発見された、リマインダーの実例を一部紹介しますと…
・「カレンダー」が、我が家の冷蔵庫に貼られていました。
(ある紅茶屋さんのオマケ)
・請求書を保管する「クリアファイル」もそうでした。
(これは靴屋さんのオマケ)
・子供部屋には、「塗り絵」が飾ってありました。
(子供服屋さんの同梱チラシ。ちなみに、裏面は返品案内です)
他にも、
- 厚紙コースター(食品や飲料のお店に有効そう)
- ふせん紙(日用品・消耗品と相性が良さそう)
- ステッカー(楽器や旅行、車など、趣味系の商材にピッタリ)</li
などもありました。
もうお分かりですね。
私の妻は、こうした「名前入りの小物」がリマインダーで、お店の名前を刷り込まれていたというわけです。こうした「ちょっとしたモノ」で、お店をおぼえてもらえて、しかも指名検索のリピーターが増えるのであれば、儲けものです。
実店舗では定番の追客施策。でもネットショップでは…
考えてみると、リマインダーの配布って、リアルでは、どこでもやっている、ごく当たり前のリピータ促進の施策だったりします。
伊勢丹のチェック柄の紙袋や、ドンキの黄色いレジ袋なんかは最たる例ですよね。ふと見かけるたびに、お店のことが頭に刷り込まれていきます。
こうしたリアルでの実例・実体験があるにも関わらず、ネットショップだと、一握りのお店しかやっていない。
これって、ものスゴいヒントだと思いませんか。
でも、お高いんでしょう?
…とはいえ、こうしたオマケにはコストが付き物。
「どうせ高いに決まってる」「うちの予算じゃムリ」…と、条件反射で考えてませんか。
ところが!
クリアファイルなら、1枚35円で作れる
なんか回し者みたいでアレなんですが(違いますよ)、少し検索してみたらわかるように、上記で紹介した程度のものであれば、無駄な広告経費を削れば、手が届いちゃうんですよ。
例えば、クリアファイルなんかは、1枚35円からで作れる業者もあるみたいです。
ここで、ちょっと想像してみてください。
先日、モール店の営業提案に乗って購入するも、イマイチだった8万円の広告…。
もし、その原資をリマインダーにあてていたら。
単純計算で、2,285人のお客さんに、お店のリマインダーを送れたかもしれない。
リピーター獲得にリマインダーを活用しよう
どうですか?ちょっと考えるところがありませんか?
お店や商品の雰囲気にマッチしていて、かつ、日常的に使えるものなら、何でも良いと思います。
みなさんのお店だったら、どんなリマインダーを仕掛けられそうか、考えてみてください。リピーター獲得の可能性を、眠らせたままにしているかもしれませんよ。
P.S)
「でもどう広告費を削ったら良いのか?見極め方がわからない…」とお悩みの方は、ぜひ当社まで!コンサルタントが、売れる広告の判断の仕方のみならず、広告に頼らず、ベースの売上をアップする方法をお教えします。
(実際に数十万円の広告費削減に成功したケースもあります!)
P.P.S)
バイク用品屋さんが「塗り絵」を同梱しても仕方がないように、客層とズレたリマインダーを同梱しても、ゴミ箱直行で、経費の無駄にしかなりません。リマインダーの考え方についても、ぜひ当社までご相談ください。
御社の背景や、商材を踏まえた、ご提案をします。
この記事を書いた人
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コマースデザインは、EC事業のコンサルティング会社として、ECのお役立ちツールやECコンサルティングを提供しています。全サービスの累計支援先企業は23,000社を突破しました。「色々な個性を持ったお店が数多くあり、お客さんに豊かな選択肢があるEC業界」を目指し、中小ネットショップ事業者の皆様の「強み」を引き出す支援を行っています。
詳しくは、コマースデザインについてをご覧ください。
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