こんにちは、坂本です。
ちょっと前に、他のコンサルとこんな感じの話をしました。「『広告出したときによく売れる商品』ってどんな感じですかね」
今更それ聞く?と思いつつ、腹黒い感じで回答しました。
- 目次 -
安売りで新規客を掴む?
「『広告出したときによく売れる商品』ってどんな感じですかね」
「ダウニーみたいなナショナルブランド商品を、最安値にするといいよw」
「いやいやw そりゃ売れるけど、利幅ないし、正直、リピートも怪しくないすか?」
「だろうね。『安売りしてお客掴んでリピートで儲けるんです』なんていう人もいるけど、、、お客側は、リピートしないでまた安い店で買うよね」
「『安く仕入れられるルート』を持ってたらいいですかね?」
「いやーそうかもしれないけど、競合も参入してくるから、期間限定だよなぁ」
「しばらく時間経って、競争が激しくなってきたら終了~みたいな・・」
「そうそう。で、『次の売れ筋商品』を見つけ続けなきゃいけないから、疲れるよね」
お試し商品で新規客を掴む?
「そういうのじゃなくて、無名ブランドとか自社ブランドで、広告でよく売れる商品ってどんなんでしょうね」
「たっぷり1kg詰め込んで1000円コミコミ送料無料のお試し商品とかw」
「いやいや、1kg詰め込んだら、お試しじゃないし! リピートどころか、お客さんがお試しばっかり買い続けますよね」
「お試しは、商品の魅力が伝わる範囲で内容を少なめにしないと、本商品を買おうとしないね~」
「でも、内容ちょびっとにすると、今度は広告でバカ当たりはないですよね」
「そりゃそうでしょう。『そもそも広告でバカ当たり』を期待する方が間違ってて、広告原稿とか商品ページとか、緻密に計算しながらやるしかないよ。『バカ当たりを期待する』っていう時点で、そもそも計算する気が無いよね。雑さの現れだよー」
儲かる商品を探して売る?
「型番商品はリピートしないし、お試し商品も計算面倒だし・・。無名ブランドで『広告一発で利益ウハウハな商品』ないすかね」
「あるよw(悪い顔)」
「マジすか(悪い顔)」
「100円のラムネ菓子を別の瓶に入れて、『頭が良くなるサプリ 3000円』つって売る」
「ちょww」
「まあそれは冗談として。中身スカスカの商品を、パッケージ変えて、ページ変えて、過剰なキャッチで高く売れば、利益出るよね。」
「いやいやw ・・・・でも、そういう店ありますね・・・」
「儲かるから、下手したら広告費払う前に現金が回収できたりして・・。」
「あー。無限に広告出しまくれそう。バブル状態!」
「広告出す→即儲かる→広告費の請求が来る前に次の広告出す→即儲かる→・・もしそんなサイクルが実現できたら、露出量はすごくて、一時期は流行るだろうね。」
「でもそういう商品って、大体レビューの点数が悪いですよね。」
「そうそう。過剰アピール型の高粗利商材は、『一世を風靡した後、質の悪さが皆に知られて、売れなくなっていく』・・(遠い目)」
「過剰アピール=品質が良くない、つまりリピートしないから、焼き畑状態ですもんね。色々思い当たるわ~」
「この手の商品は、いわば通販のダークサイドで、大昔からよくあるね。」
「でも、ソーシャルメディア発達したり、モール側の意識も変わって、悪いことはできなくなっていきますね・・」
儲かる商品を作る方法
「あー、でも、ラムネ菓子は大きなヒントではあるよ。ラムネの成分知ってる?」
「砂糖?」
「いや、ブドウ糖。脳のエネルギー源。で、昔ながらのラムネ菓子はブドウ糖ほぼ100%。だから脳が疲れたらラムネ食うと回復する。ってネットの記事で読んだ。」(※食べ過ぎると太るので注意)
「へー」
「だから、ラムネと同じ成分で「脳の疲労回復」つって、ちょい高く売ってる商品は事実存在するわけだ。ちょっと、ここをクリックしてみて。」
「・・確かに。なるほど!」
「そんな感じで、健康食品ってのは、健康成分を売るんではなく、『苦痛から解放されたハッピーな生活』を売っている。言い換えると、原料費以上に『商品の有り難み』があるから、粗利高めで売れるんだよね。・・これを過剰にやり過ぎる人がいるから薬事法が存在するわけだけど。(追記:いまは「薬機法」です)」
「確かに。モノ自体(製品)としての価値と、商品としての価値は別ですよね。」
「この『上乗せされた有り難み』が、業界用語で言う『ベネフィット』だと思うんだよね。つまり、『ベネフィットは儲かる』。ウヒ。」
「そんな悪い顔でベネフィット語る人始めて見たww」
「手帳なんかも典型だよね。単なる紙束で原価が安いけど、」
「あー。紙束じゃなく、『仕事がはかどる生活』とかを売ってますね。」
「広告効果、というか収益性を上げるには、商品の意義を考えて表現するのが大事だね」
(決定版)広告でウハウハになる方法
「あ、思い付いた。広告でガンガン利益を出す方法・・ウヒ(悪い顔)」
「なんですか!?」
「たとえば、『持っていると万馬券が当たる財布』があるとします」
「その時点でNGなような・・」
「で、そんな財布を買う人はカモです。」
「そうでしょうね」
「購入者リストはカモのリストなので、詐欺業者に転売します。商品で儲けて、名簿販売でも儲かる」
「犯罪やん( ;゚Д゚)」
※よい子はマネしないでね
合法的にウハウハになる方法
「たとえば、もし『お金持ちで一人暮らしで認知症気味な人が買う商品』があるとして・・」
「( ;゚Д゚)」
「・・・その購入者名簿は、オレオレ詐欺屋さんに高値で売れるよね」
「(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル」
「いやごめん、真面目な話をする。じゃあ『幼児教育に熱心な親御さん』の名簿を作ったらどうだろう」
「つまり、『幼児向け教材を買った親御さん』のリストですか?」
「そう。この親御さんたちに対しては、何かを売りたい人は沢山いるよね。塾や通信教育とか。」
「結構、広告が活発に出る業界ですよね。塾とか。LTVも高いし」
「そうそう。その人達に名簿売る・・のはNGだけど、自分で塾や通信教育を紹介して、成約マージンもらえば良い副業になりそう」
「えーと、自店舗で商品を買った人と相性の良いサービスを探してきて、物販だけでなく、たとえば『塾や通信教育のセールス代行』するってことですか?」
「そうそう。モール店というより本店向けの話だけどね。つうか、そもそも、いまどき『どうやって広告で儲けるか』なんて考えを持ってもダメで、『どうやってこの名簿で儲けるか』って考えるほうが多分正解で、実は・・(と無限に話が続く)」
専門バカは毎日こんな話をします
とまあ、我々のような「ECのコンサルタント」は・・少なくとも弊社では、こういう話が日常会話です。
特に弊社川村は、飲みながら何時間でも語ります。「昔のやずやのCMは、『中国人はみんな香酢飲んでる』とか、『ロシア人はみんなケフィア食ってる』みたいな感じだったのに、最近は『雑穀米について大声で雑談する変な主婦の小芝居』になってきた。あれが売れるんだろうか」とか。※追記:当時はやずやがそんなCMをしてました。
ある意味、コンサルって地に足がついていない存在です。だから、皆さんが顧客対応したり入庫検品したりしてる間も、延々こういうことを考えていますw
ただ、テクノロジーの進歩に伴って、色んな仕事が年々高度化・専門化する中で、我々のような「専門バカ」は、御社の不得意分野をカバーできる存在として役に立つかもしれません。
今回は、我々の日頃のアイデアの一端を書いてみました。が、もっと色々なお話ができますよ。
そんなわけで、弊社コンサルティングに興味がある方は、ぜひ検討してみて下さい。詳しくは以下をご覧ください!
PS
この記事はラムネを食べながら書きましたw
カテゴリー: 売上アップのヒント