こんにちは、坂本です。
ネットショップ運営を通して、「自分で色々考えて経験を積む」と、実は「違う業界でも通じる商売感覚」が身につくような気がします。
EC歴が長い人は実感あると思います。マネてるじゃダメですけどね。「自分で考えてやる」と、汎用的な力が付くように思います。ベテランの方、いかがですか?
ということで今日は「なぜECをやると汎用的な力が付くのか」について考えました。
- 目次 -
ネットショップ運営が、実店舗に活きた事例
昔話をします。
私が前職(楽天)を退職して独立し、コンサル業を始め、しばらく経った頃の話です。
とあるネットショップをお手伝いしました。ジャンルはお米です。
想像つくと思いますが、ものすごい激戦です。そのお店は、地域の小さなお米屋さん。生産者ではなく、価格競争力もありません。店長はPCの苦手な女性。店舗ページは閑散としており、実際売れていません。なかなか難しい状態です。
そんな中でも競争を避けつつ色々ひねりだして考え、ある程度は売れました。お米から派生して関連商品を作り、それは結構売れました。
が、元々大きい会社ではないので、なかなか十分な収益が出ず、結局ネットショップを畳むことになりました。力不足を申し訳なく思いました。
ここからが大切な話です。
その後、報告を頂きました。リアルで売れたそうです。
企画し、チラシを作って、季節需要を見計らって、近隣にポスティング。実店舗に集客。売れたそうです。
こういうメールを頂きました。
今日、解約申請しました。
短い間でしたが、とても勉強になりました。ありがとうございました。(中略)
>最初の、○○はよく売れましたよね。
>
>激戦区を避けていく考え方は体感して頂いたと思うので
>今後、ネット以外の商売で活かして頂けると嬉しいです。○○は、お蔭様で本当によく売れました。
実店舗でも、今年の○○はチラシを作って、町中にポスティングしてみようかと、思っています。
ネットショップに携わる事が出来たお蔭で、チラシ等の作成が簡単に出来るようになりました。(以下略)
「自分で売上を作り出せる力」こそ、本当の成功
企画、顧客像の想定、配布時期の選定、チラシ、ご自分で考えられたそうです。
前例がない中で、自分で「売上を作った」んです。
ネットショップの苛烈な競争に晒され、それと向き合って学んだことで、「地元の実店舗をこれまで通り続けていれば得られなかった経験」をし、それを実店舗に転用して、成果を出せたわけです。
その商品がその後も売れ続けているかどうかは分かりませんが、そんなことは大した問題ではない、と思います。
いくら売れようが、借り物のノウハウでは安定にならない。固定費だけ上がってむしろリスクです。「商況が変わっても自分で売上を作り出せる力」を持つことこそが本当の成功だなあと。それを教えて頂きました。
いまでは、目先の売上よりも「学び」を大切にして、全社一丸となって日々のコンサルティングに励んでおります。・・・宣伝になってしまいましたw
ネットショップの実務経験は、どこでも通じるスキルになる
なぜ、ECを学ぶと、商売勘が磨かれるのか?
テストするときの費用は少ないし、お客さんからの反応も見えるし、データも見やすいし。(良くも悪くも)同業者から学びやすいし。
たぶん、ECは実践したことへのフィードバックが早いので、トライアンドエラー、PDCAを高速回転できて、高速で成長できるのかも。
なので、EC業界が成熟してきておりますが、これから、EC事業者・・というかネットショップ出身の人が「ネットを超えて」、別業態でも活躍するんじゃないかなーなどと夢想しています。
「自分で工夫した経験」は、裏切らない
ただ、繰り返しになりますが、表層部分の模倣による安易な売上アップは、むしろ環境変化に対応できないぶん、リスクが高いように思います。
そういった「自分で考える」スタンスに立ってネットショップ運営をしていけば、そこで学ぶことは、色んなことに生きるんじゃないかなーと思います。
弊社のコンサルティングは、売上アップや経営まわりなどの支援をしていますが、実は「自分で考え手を動かして頂くこと」と、その過程にコンサルタントが伴走することに力を入れています。考え方とやり方の両方が、御社内にノウハウとして蓄積されます。
ご興味のある方は、ぜひ弊社までご相談ください!
カテゴリー: 売上アップのヒント