こんにちは、坂本です。
こないだ、嫁さんと2人で焼肉を食べに行きました。美味かった。満足度高かったです。味は勿論のこと、「体験型」でした。舌と鼻のみならず、頭とハートでも堪能しました。
で、そんな画期的な体験をしたかというと、よく考えたらそうでもない。新しいけど普通でした。意味わかんないこと言ってますねー。。説明します。
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新しい焼き肉体験
※註:現在、こういう店はもはや普通かもしれませんが、この記事を書いた2009年頃の自分にとっては珍しかったのです。
カウンターに座って、何頼むか決めるのがめんどくさかったのでコースにしたんですね。そしたら、色んな部位の肉が「2切れずつ」カウンターに並び、1つずつ店長がどんな肉かを丁寧に解説し、かつ(1)食べる順番、(2)オススメの焼き方、(3)焼き加減、(4)使うべきタレを指定するわけです。それに従って焼いて食うと、実際旨い。
コースなので、当然肉を出す順序も決まっていて、まず最初は薄く柔らかい肉を両面3秒ずつ焼いて食べ、次にハラミやロースの定番系が数皿、その次にピリっとしたホルモン系が数皿最後にメインディッシュ的などっしりかつ甘味豊かで芳醇な肉が来ます。肉が登場するたびに、店長の解説。
要は、食べる順番および食べ方について、店長に明確な「レコメンド(おすすめ)」があり、それに従ってみたら実際旨かった。するとどうなるか?次から、そこの店のオススメは素直に聞きますよね。素直に従います。「良いお客さん」になりました。
良く考えたら普通だった
ただ良く考えたら、、寿司と同じなんです。「今日のイカはいいよー、いいイカの見分け方はね・・」的な、よくあるやり取り。
で、寿司なら当たり前のコミュニケーションを「寿司じゃなく焼肉でやった」ところが新しいんですよね。ほら焼肉って言ったら、ラガーマン的なゴッツイ人がご飯と一緒に注文して争うように肉を焼いて食ったりとか、ホットプレート&エバラ黄金のタレとか、そんなイメージ(・・自分の焼肉人生の貧しさを露呈するような偏見ですね)。
寿司屋でよくあるサービスを、焼肉屋でやったら革命的。
あと、肉についての知識や、美味しい焼き方の知識は、多分、店長さんが元々持ってたものだと思います。が、それを披露する場を作った。仕組みを作った。だから、元々持ってた知識が光った。ということかなと。売り手本人は普通と思っていることでも、お客さんには刺さることが沢山ある気がしますねー。
当たり前な日常に、革命のヒントがある
ということは、逆に、焼肉の当たり前を寿司に持ち込んだら革命が起こるかもしれないですよね。
「普通の焼き肉屋さん」みたいな寿司屋とは何か・・・
焼き肉と言えば「自分で焼く」・・
うーん、自分で巻ける「手巻き寿司屋さん」とか?
子供が巻いて家族がハッピー、みたいな。
なんか色々広げられそう。
・・・そう考えると、なにか外食したり、買い物する度にヒントがありそうですね。同業他社を観察するより、よほど楽しい学びがありそうです!皆さんも、異業種観察を楽しんでください。
PS
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カテゴリー: EC戦略論