トムソーヤとベストキッドに学ぶ「ペンキ塗り経営」

今回の話も、かなり妄想入ってます。笑

さて、以前も書きましたが、自分の中で、「巻き込み型」が最近流行ってます。従業員やお客さんに、主体的に働いてもらうスタイルです。

例えば、お客さんに働いて貰う場合は、お友達紹介とか、タダでブログに載せて貰うとか、情報(コンテンツ)提供してもらうとか。対従業員では、営業成績を目標以上に積み上げてもらったり、通常業務と別にアイデアコンテストを開催して、時間外労働でネタ出ししてもらうとか。

何とも都合の良い話ですね。でも、以前も書いたとおり、うまくやってる会社もあるわけです。

参考になるのが「ペンキ塗り」の逸話。2人の有名人に学びました。

エンタメ作品に見る「巻き込み型」の仕事スタイル

1.トム・ソーヤーの場合(小説「トム・ソーヤーの冒険」)

長い塀に大量のペンキを塗らなければならなくなったトム。一人でやるのは大変だ!

そこで、楽しそうにペンキ塗りをしてみせることで、他の人々もペンキを塗りたくてたまらなくなり、大勢の人が代わりにペンキを塗ってくれたので自分は働かずに済んだという話。ちょっと詐欺っぽいけど。。

2.ミヤギ先生の場合(映画「ベスト・キッド」)

空手の達人であるミヤギ先生のところに、いじめられっ子が空手を習いに来ます。練習すると思いきや、ペンキ塗りやワックス掛けなどなど、無償労働の毎日

でも実はこれ、空手の練習で、相手の攻撃を受ける練習になっていたのでした。ペンキ塗りのおかげで、主人公はいじめっ子に勝つことが出来ましたとさ。

でも、それならそうと最初から教えてくれればいいのに。。

結論!相手を巻き込むペンキ塗り経営とは(妄想)

・ペンキ塗りのような一見つまらない作業でも、
・トムソーヤのように楽しそうに誘って、
・「アナタのためになる(ex.空手が上手くなる)」ことをちゃんと説明すると、
・みんな楽しく主体的に頑張って、ベストキッドになる。

無意味なことを「楽しそうに見せて」やらせるのは詐欺ですね。相手のためにならないといけない。商品の紹介を頼むなら、品質の良さは大前提です。

巻き込み型の成否を分けるポイント

で、巻き込み型=ペンキ塗りの正否を分けるポイントは、「やって欲しい作業」の意義や楽しさを、どう掘り起こして、言葉にして、伝えていくかなんだろうなと思いました。現実は無理矢理ペンキ塗りをさせても、空手は上達しないわけです。ペンキ塗り練習の意義(Benefit)を伝えて、楽しく盛り上げて巻き込むのが大事。しっかり演出しながらやれば、ペンキ塗りが一大ムーブメントになるかも?

参加意義を伝え、楽しく盛り上げて巻き込む

社内アイデアコンテストでいうと、参加する意義(新入社員のうちから新規事業のアイデアを作って評価される機会なんてそうそう無いよetc.)をちゃんと伝えて、楽しく盛り上げて巻き込む(一位取って目立とうぜ!etc.)みたいな感じでしょうか?

よく考えてみると、私も前職でずいぶん乗せられた勉強させて頂いたような気がします。

地味なことも、本質を理解し、考えながら反復しよう

ところで。実際の空手ではペンキ塗りはしませんが、基本練習(いわゆる正拳突きとか)は、かなり地味な反復練習です。試合ではあんな動作はしませんから、わざわざ取り組む理由も分かりにくい。地味でツライ練習です。でも、意味を理解した上で基本をこなすと、応用動作も結構出来るようになります。そのためには、ぱっと見地味な練習でも、その意味するところ=本質を理解した上で、考えながら反復する必要があります。

上達しないのは、本質を考えずに漫然と繰り返している場合。受け身の場合。
挫折するのは、「基本」の意義を体感できず、その地味っぷりに疲れた場合。
仕事と同じですね。

教える側も、楽しそうに本質を伝えること

よって、ペンキ塗りも空手も仕事も、教える側には、「サボらないようビシビシ管理」とか「やって下さいと御願いする」とか「にんじんをぶら下げる」以前に、「楽しそうに本質を伝える」ことがまず求められるはず。難しいですね。これができる先生は、ペンキ塗りや空手やその仕事が心底好きで、たぶん基本的に笑顔です。

PS
ミヤギ先生を演じたパット・モリタ氏は05年に亡くなったそうです。残念。学生時代に私がお世話になった空手の師範(基本的に笑顔)も、最近亡くなりました。。。わたし空手ではダメダメでしたが、教えて頂いたことは仕事に生きています。がんばります!合掌。

PPS
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カテゴリー: EC事業の組織論

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