こんにちは、坂本です。
今日は、武士道っぽくブランディングを語ります。
武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり。
ブランディングとは「己を知る事」と見つけたり。
ブランディングとは、単に、自店舗をかっこよくデザインしなおすことではないのです。
以下、詳しく説明します。
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何をするにせよ「まず現状把握」
何をするにせよ「まず現状把握」。必須です。
会社が存続できる理由は「ちゃんと利益があって、今月末の支払いをまかなえる」から。
その利益は、「今のお客さん」から出ていますね。未来のお客さんではありません。よって「今のお客さんからの支持」を守るのが、商売を続ける条件です。
となると、「今のお客さんが何故支持してくれているか」を把握しておかねばならないはずです。で、結構、分かってるようで分かってないんですよね(自戒を込めて)。
「現状を無視したリニューアル」が衰退を招く
分かってないと、気づかない間に、支持を失うような行動を取ってしまうかもしれません。『低価格&意外と高品質』がウリだったのに、高級路線に変更して売上げ落ちるとか・・実話です。
はい、コレが間違ったブランド化というやつですね。テストに出ますよー。
ちなみに、ちゃんぽんチェーンのリンガーハットでは「世間に合わせて値下げしたら客離れした」「値上げしたら帰ってきた」という事例があります。一般のファストフードと客層が違っていたそうです。おもしろい。興味ある人は検索して見て下さい。
※余談ですが、ブランディングには「既存客をバッサリ捨てて、新しい客層へアプローチする」というパターンもあるかと思います。いわば、生活しづらい今の国を捨てて、皆で新天地に旅立つ感じです。出エジプト記ですね。決死の旅立ちです。ただこれは難易度が高い。モーゼが海を割るくらいの奇跡・・とまではいかなくても、かなりの工夫が必要です。本当に既存客を捨てなければいけないか、じっくり検討が必要かと思います。そのためにも、まず既存客の実態を分析すべきです。
「売れたという奇跡」を見つめる
自分がなぜ支持されているのか。少しでも売上があるなら、それはつまり、買ってくれた人がいるわけです。そのお客さんにとって、商品を買ったその瞬間、あなたのお店が「(目に付いた中で)世界で一番」だったんです。
「売れた」とは、一期一会の出会いです。すごいことです。
そんなすごい話なのに「ほっといても発生する売上」だと思って、適当にしてませんか。なんかよく分からないことをする前に、今のお客さんを見ませんか。
もちろん攻めるのも大事でしょうが、まずはお客さんをよく見て、守りつつ攻めるのがいいんじゃないでしょうかねー。
PS
ちなみに弊社のコンサルティングでは、リニューアルの相談も受けています。制作の実作業はしませんが、方向性を考えたり、制作会社選定に関わったりと、参謀的にお手伝いします。制作しない分、客観的な意見ができるはずです。詳しくは、以下のページをご覧ください。
カテゴリー: EC戦略論