こんにちは、坂本です。なんかヒドイ感じのタイトルですw
「悪い習慣をやめられない」「良い習慣が続かない」ということはありませんか?そして、できない理由を自分の意思の弱さのせいだと責めていませんか?
今回は、(私と同じように)意思が弱い人のための「悪い習慣を辞めて、良い習慣を身につける」工夫について考えてみます。意志の弱さは、克服しなくてもいいと思うんです。
- 目次 -
まず、自分の「意志の弱さ」を「責めない」
ダイエットのような習慣が定着しなくても、「意志の弱さを責めないほうがいい」という話です。
「意思が弱いせい」にすると、問題と向き合えない
以前も、「タバコとダイエットの法則」という記事に書きましたけども。
気乗りしないものは、しないんです。仕方ない。でも、真面目な人ほど、習慣が続かないのを「自分の意志が弱いせい」にしがち。
例えばダイエットできない人が、内心は「やりたくない」のにも関わらず、「本当はダイエット続けたいけど、続かないんですよねー」等という言葉で、自分を誤魔化している。
「やりたくないから続かない」だけですよね?そんなこと思ってないのに、ウソの気持ちを自分に言い聞かせている。でも、やりたくないという「本当の気持ち」を誤魔化していると、問題と向き合えない=解決しないのではないでしょうか。
「意志の弱さ」を認めてしまおう
「出来ない自分」を自己否定するのって結構ツラくないですか。「本当はダイエットしたい」「でも自分の意志が弱いせいで続かない」「ダメな自分!バカバカ!」等と日々自分に言い聞かせていると、どうなるか?
本音と建て前、潜在意識と顕在意識が喧嘩して、ツラくなります。自分と向かい合うのがツライ。ツライのはイヤなので、自然と問題を考えることから逃げてしまいます。ツラいから考えないようにする。結果、挫折します。少なくとも自分はこのパターンです。
でも実際は「自分の意志が弱いから出来ないんです」というのはウソで、単に「やりたくない」だけの話なんです。なので、「実はそんなにまで苦労して痩せる気が無い自分」をさっさと認めてしまう方が、問題に対して率直に向き合えるはず。それがスタートラインだと思うんです。
意志の弱さを認める代わりに、環境をよく見て、意志が弱くても実践できるよう「環境の方を変える」ほうがいいのではないか。私は甘ったれなので、そう思います。
自分に甘くして、でも諦めない
ただし、「無理」とは言わない。諦めない。意志が弱くてもいいから、自分で環境を変えて、成し遂げる。 意志が弱い自分のまま、諦めない。そう決心します。
こんな意志が弱い自分でも何とかなる方法はないか?
何か良い方法があるはず。
言い換えると、「意志の弱い自分」の世話を焼く「もう1人の自分」になる、という構図です。「だってこの人(=自分)は意志が弱いから仕方ないじゃないか」「でも、なんとかしてあげよう」というスタンス。それを考えて、色々試すのです!
※逆に、自分の意志の弱さを責めている人は、「意志の弱い自分」を叱りつける「もう1人の自分」になることで、何かから逃避していませんか?それは自分が可哀想です。意志が弱いなりに頑張っているんだから、何とかしてあげましょう。
「意志が弱くても大丈夫な環境」を作ろう
ということで、意思の力ではなく、自分の意思が弱くても実行できるような「環境づくり」について考えてみましょう。
「自分の意志の弱さ」を「観察」する
やりたいことが出来ない・習慣が続かないとき、私は「自分の意志の弱さ『以外』の理由」について考えます。
自分は悪くない。意志が弱いのは仕方ない。環境が悪い。一体、何が起こったのか?なぜ出来なかったのか?
「こんな意志薄弱な人(自分)でも出来るようになるにはどうすれば良いか?」
あくまでも自分に優しく向き合いますw
言い換えると、自分を、お年寄りや小さい子供のような、弱者に見立てるのです。「自分という弱者」のためのバリアフリー化を考えましょう。
自分による自分のためのバリアフリー化です。なにしろ、小石にもつまづくほどの弱者ですから、小石も丹念に取り除いてあげましょう。何も恥じることはありません。
ラクして着手できる状態にする
一般的には、良い習慣を身に付けて悪い習慣を辞めるには、「意思の力が大事」だと思われがちです。でも、意思の力には限度があるんです。
環境づくりのポイントは、だらけている状態でも、低い意識レベルの状態でも、今よりも少し楽に着手できるようにするという考え方です。
たとえば、
- 部屋が散らかっていてゴミが溜まりがちという人は、意思を強く持ってゴミを捨てるのではなくて、「大きいゴミ箱」を買う。「楽に捨てられる」から、自然と「捨てる」。
- 忙しくてブログやメルマガを書く習慣が身に付かないなら、PCを立ち上げたり、指定の時間になったら画面が勝手に立ち上がるようにすると、前よりもラクに着手できます。
- 「ダイエット中なのにお菓子をつい食べてしまう」人は、家の中からお菓子を無くすとか、低糖質のおやつを沢山用意しておく等。
自分を追い込むのではなく、自分を甘やかす。少しでも楽に、目標に近づけるような「バリアフリー化」をするのです。
環境づくりの「20秒ルール」
環境作りのヒントとして、「20秒ルール」という考え方があります。とある本(※)に書いてありました。
- 「20秒以内に実行できる」行動は、促進されます。
- 逆に、「20秒以上掛かる」行動は、抑制されます。
例を挙げましょう。
たとえば、ジョギングを習慣化したいのに続かない人は、たぶん走り始めるまでに20秒以上かかる状態にあるはずです。そこで、「20秒以内に走り出せる状態」を作ると、状況は変わるはずです。具体的には、ジョギング用品一式を玄関に常置しておく等。
一方で、タバコの悪い習慣をやめられない人は、たいてい吸いたいなと思った20秒以内に吸えてしまう状態にあるはずです。これを、何とかして「20秒以上掛かるよう状態にする」と、抑制されるはずです。20秒以上かかる場所にタバコを置いておく等。
このように、辞めたいものは20秒以上かかる場所にして、習慣化したいものは20秒以内に着手できるようにする、というだけで随分環境が変わるそうです。
※幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論(徳間書店)
大切なのは「意志の強さ」より「諦めの悪さ」
そんな感じで、あとは色々考えて、色々試すのを辞めなければ、挑戦し続ければ、「いつかは達成できる」と思うんですよね~
知っていても実践できるわけじゃない。やっぱ難しい。人間だもの。
でも、無理じゃない。「無理」じゃなくて「まだ無理」なだけ。
だから、諦めずに考え続け、挑戦し続けること。
そんな感じで、私は意志の弱い自分を責めず、でも諦めず、「悪いのは自分ではない」と棚上げして、自分ではなく環境の側を変える工夫を考え、挑戦し続けたいと思います。
皆さんもお試しください!お互い頑張りましょう。
PS
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カテゴリー: 判断力と実行力