店舗コンセプトをデザインに反映させよう|売れるネットショップ運営のコツ25

ネットショップを作るにあたって、店舗デザインにこだわる人は多いものです。

きれいでおしゃれなお店に…とデザイン的な美しさを求めてしまいがちですが、デザインはあくまでも「店舗コンセプトを体現する手段」と考えてください。

店頭接客の雰囲気を表現する

これは、実店舗の接客態度を考えると、わかりやすいです。

例えば、下町の立ち飲み屋に入ったのに、うやうやしく「お客様、こちらは上質なホッピーでございます」などと言われたり、逆に、高級宝石店に婚約指輪を買いに行って「お兄ちゃん、今日はいいダイヤが入ってるよ?」などと接客されたりしても困ります。

店舗ページのデザインは、お店の個性に合わせる

ネットショップのデザインも、実店舗の接客態度と同じで、取り扱う商品や、お店の個性とページがかけ離れているのは好ましくありません。

ページをデザインする前に、コンセプトをどんな「ノリ」で表現するかを考えましょう。

デザインの方向性は大きく2 種類

方向性としては、2つにざっくり分けられます。

賑やかで親しみやすいデザインと、高級感のあるクールなデザインです。

同じファッションでも、ファストファッションの「廉価でカワイイ♪」をアピールするのと、ハイブランドの「高級感ある斬新なデザイン」をアピールするのでは、ページのデザイントーンだけでなく、言葉の使い方などもまったく違います。

デザインの方向性 具体例
賑やかで親しみやすいデザイン ファストファッション「廉価でカワイイ♪」
高級感のあるクールなデザイン ハイブランド「高級感ある斬新なデザイン」

他店をチェックしながら、自店舗の立ち位置をじっくり考えてみましょう。

雑誌や他店舗を参考にデザインのトーンを詰める

デザインの方向性が決まったら、色使いや、フォント(字体)など、デザイントーンの細かい部分を詰めていきます。

これは、雑誌を参考にするのが、手っ取り早くておすすめです。特にファッション系の店舗なら、自店の客層にぴったりはまる雑誌があるはずなので、その雑誌の色使いや言葉遣い、雰囲気を参考にするとわかりやすくていいでしょう。

自分のジャンルでちょうどいい雑誌がない場合は、違うジャンルの雑誌やネットショップからお手本を探してみましょう。

雑貨店が女性ファッション誌を参考にしてもいいですし、惣菜店が高級ホテルのサイトを参考にしてもいいでしょう。

店舗ページのレイアウトは「普通」が一番

なお、店舗ページのレイアウトは、ネットショップとしての使い勝手にかかわる部分なので「わかりやすい」「見やすい」と感じられる、「普通のレイアウト」が一番です。

変にひねったりおしゃれに走ったりしないようにしましょう。

食品系ショップ2店舗のデザイン例

インテリア系、ファッション系店舗のデザイン例

ミニコラム:背景は白が基本

HTML が苦手な場合は、自作にこだわらず、ページの外注をおすすめします。
あえての「素人風」に見せるための作りならいいのですが、「本当はもっときれいに作りたいのに、うまくできない」というなら、今は手ごろな価格で依頼できるので、プロに頼んでしまうのが一番です。

ただ、プロはプロで、逆に過剰なデザイン性を打ち出してくることもあります。

自作の場合も、プロに依頼する場合も、無理して凝らず、デザインはシンプルに。また、背景色はつけず、見やすい白が基本です。

使う色の数も3 色程度に決め、ごちゃごちゃにならないよう、統一感と清潔感を保てる範囲にとどめるといいでしょう。(川村)

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