前のコツ41でも述べた通り、購入後にメルマガを読んでくれる購入客は、ほんの一部です。
最近では、「メルマガを購読しない」設定を選んでから、商品を購入するユーザーも増えています。
「同封チラシ」は一度は目に入る
だからこそ、購入後のサンクスメールやフォローメールなどが重要になるわけですが、これらのメールすら開封しないユーザーもいます。
そこで活用したいのが、商品に同封するチラシや冊子です。
購入客は、届いた包みを必ず開封し、中に入っているものを確認し、取り出します。そこに何か伝えたいことを記載したチラシ類を同封しておけば、確実に一度は目に入ることになりますよね。
きちんとした体裁ではなく、白黒A4紙でもOK
パンフレットのようにきちんとした体裁のものでなく、白黒のA4紙一枚でも構いません。
これに例えば、
- おすすめ商品・期間限定商品の案内
- 店舗紹介ページ(コツ23)を抜粋した、店舗紹介
などを掲載し、リピート購入を促進します。
ちなみに、広告の一種として「同封広告」というものがあります。
通販会社などの配送物にチラシを同封してもらうもので、Amazonや大手通販ショップを利用すると付いてくることが多いです。
自社で通販をやっているのだから、封入物は、「無料の同封広告」とも言えます。使わない手はありませんね。
同封チラシの例
購入に対する店舗からの「お礼メッセージ」を同封しているお店も多いですが、お礼だけではリピートに結びつきにくいもの。
「ほかにもいいものがありますよ」と紹介する気持ちで、ぜひ案内も載せましょう。
クーポンや粗品同封でお得感を演出する
届いた商品に満足し、店への信用が生まれ、今後リピートしてもいいなと思ってくれた購入客がいたとします。
こういうお客さんの背中を押す「お得感」があれば、よりリピート率がアップするものです。
クーポンで、リピート購入を促進
そこで、同封チラシに、例えば「次回購入時500円引き」や「特定の商品を10%オフ」などのクーポンを付けておきます。リピートだけでなく、類似商品の場合、他店への流出防止にもある程度効果はあるはずです。
オマケでお店の印象アップ
また、注力商品のサンプルや、ちょっとした雑貨などの粗品を同梱するのもおすすめです。
ちょっとしたサプライズプレゼントは、購入客の心証をアップしてくれるもの。ただ、「注文していない商品が入っている」などと誤解されないように、簡単な説明メモなどを付けることを忘れずに。
なお、これはあくまでもおまけなので、購入した商品自体が、不備なくきちんと配送されていなければ、満足度の向上にはつながりません。不十分なサービスの埋め合わせにはならないので、注意しましょう。
ミニコラム:同封チラシが向かないケースもある
納品書を同封していない店の場合、同梱チラシには注意が必要です。
納品書を同封しない理由が「ペーパーレス」(紙の使用節約)だった場合、チラシを入れるとお店のポリシーを疑われることもありますから、こういった場合はメルマガでクーポンを送るなど、紙ではない方法をとらざるを得ない場合もあります。
また、ギフト配送の場合は、先方にきちんと商品が届くことをユーザーは一番気にしているものです。納品書はもちろん、同封物を差し替えるなどの調整が必須です。例えば、レビュー記入のおまけなども、ギフト送付先に同梱するべきなのかどうか、購入客に前もって確認しておくなどすると、クレームを予防できるでしょう。(川村)