お正月から大晦日まで、1年の間には行事やイベントが多数存在します。
さまざまな季節需要にうまく対応しながら、安定して無理なく売り上げを伸ばすために、前もって「年間販促計画」を立てておきましょう。
年間計画の作り方
まず「重要イベント」を書き出す
まず、これまでの運営経験や次ページの表を参考に、自店舗にとっての重要イベントを書き出します。
すると、忙しい繁忙期、繁忙期に向けての準備期、売り上げの少ない閑散期があるのがわかります。このように1年を俯瞰してみることで、それぞれの時期でやるべきことが見えてくるものです。
例えば、閑散期にはバックヤードの整理や強化を行いつつ、販促面では「新しい戦略商品」を企画したり仕入れたりしてもいいでしょう。
冬が旬のカニを売る店舗が、閑散期である夏場は、旬のとうもろこしやアスパラなどを売るといったように、計画、実験的な販売を通して、次代のヒット商品が見つかるかもしれません。
次に「行動予定」を記入する
そして、いったん大まかな年間スケジュールを作ったら、さらに細かい情報を追記していきます。
例えば、繁忙期から逆算して、商品の仕入れや新規購入客の獲得計画、ページの制作予定、自分やスタッフのスキルアップなどの計画です。繁忙期は嫌でもスケジュールが埋まっているものですが、空いている閑散期こそ、意識して有効に使いましょう。
もちろん、売り上げなどの数値目標も決めておきたいですね。ただ、完璧な計画にせずとも、できる範囲で作って、まず行動を開始することが大切です。
作成した年間スケジュールは見えるところに貼り出し、いつでも目につくようにして、月末・月初には必ず振り返るようにしましょう。
月間計画を立ててカレンダーに書き込む
大まかな年間計画が決まったら、それを実行するための月間計画を詰めていきましょう。
カレンダーに直接書き込むのもいいですが、複数のスタッフで管理するなら「Googleカレンダー」などのオンラインカレンダーが便利です。出先からでも携帯電話からでも確認できます。
まず、既に決まっている予定を書き込む
まず、すでに決まっている予定からカレンダーに書き込みます。
例えば、楽天市場などのショッピングモールに出店している場合、ショッピングモール内で企画された企画(ポイント倍付けなど)を記載します。全イベントでなく、自店に必要と思われるものだけで構いません。
さらに、購入した広告の日程や、売れ筋商品の発売日など、売り上げの山になりそうな箇所をどんどんカレンダーに書き込んでいきます。
次に、「販促予定」を立てていく
すでに決まっている予定を書き込み終わったら、その状態のカレンダーを眺めながら、販促予定を立てていきます。
例えば、「ポイント10倍キャンペーン期間」があるなら、その開始日と終了の前日あたりにはメルマガを流したいので、カレンダーにメルマガ配信予定を書き入れます。これでメルマガの配信予定が立ちました。
また、特に「売り上げの山」や行事がない時期には、店舗内イベントなどを計画しましょう(イベントの作り方についてはコツ46を参考)。
イベントの日程が定まったら、また開始と終了のお知らせをするメルマガの予定を書き入れる……といった具合に、あとは細かい予定を書き入れていけば、月間計画の完成です。
これも見える場所に貼っておくか、共有して毎日チェックしましょう。やるべきことが決まっているのといないのでは、作業効率が大きく違います。
予定を立てて実行する習慣が身に付けば、運営はスムーズに進むようになります。