ここでは、母の日、敬老の日、バレンタインデー、ホワイトデー、お中元、お歳暮など、ギフトイベントの販促について紹介します。
開催期間を増やして売り上げアップ
お客さんにとっても、シーズンイベントは、意識していないとうっかり忘れてしまうもの。
贈るプレゼントを事前に用意せず、ついつい「駆け込み」で購入してしまうことも多いですよね。
イベント時期は、受注も出荷もトラブルになりやすい
このため、イベント時期になると、受注も商品配送も一時期に集中してしまい、トラブルの原因になりやすいもの。
そこで、注文の集中を避け、しかも売り上げを伸ばしつつ、業務を効率化する方法を紹介します。
「早割り」で早期予約を促進する
「早割り期間」を設定し、イベント前の期間内に予約してくれたユーザーに、値引きやおまけなどの特典を提供する企画です。
「どうせもうすぐ注文するんだから、お得な今頼んじゃおう」と思ってもらえればいいので、あくまで理由付け程度の特典でも構いません。実額100円程度の値引きでも、効果が出るものです。
「カウントダウン」で締め切り感を演出する
まず、前述の早割りの開始と同時に、「今年の母の日は○月○日です」とページやメルマガに表示します。
そして、注文忘れがないよう、メルマガで、
- 「まだ間に合います」
- 「来週まで、受け付けています」
- 「今週中なら、間に合います」
- 「本日までなら、当日に間に合います」
などと働きかけるのです。
〆切を設定されると、人は行動しやすくなる
このように「あと何日」といった具合に明確に締め切りを提示すると、人は行動しやすくなります。これは、心理学で「締め切り効果」と言われるものです。早割り企画と、このカウントダウンを併用すると、早割り期間と、イベント(母の日など)期間とで、2回カウントダウンを行うことになります。
つまり通常1回だけの締め切りが、2回になるので、「締め切り効果」が2倍になり、売り上げが伸びやすくなるというわけです。
お届け日指定」で到着日を分散する
ギフトの場合は、お届け日をイベント当日に指定されるケースが多いですよね。
生ものや、一度に用意できる個数の関係などで、到着日に自信が持てない場合は、最初から日付指定できないことを明記しましょう。
ギフトの到着遅れは、自宅用の商品以上に激しいクレームの原因になります。
お届け日の集中を避けるための「到着日の範囲指定」
また、梱包やラッピング数にも限界があるので、お届け日の集中を避ける方法も検討したいものです。
例えば、前もってお届け日を「イベント数日前から終了後まで」に数日間設定しておき、ユーザーに注文時に選択してもらいます。
贈り先の都合などにより、当日以外の到着を希望する人もいるので、集中しがちな当日到着を少しでも分散できれば、作業の効率化が図れるでしょう。
「遅れてごめんね企画」も忘れずに
「え? 明日母の日だったの?しまった!」というように、直前や当日に気付いたり、ギフトの購入を忘れていたりしたとき、「多くの店がギフト商品の受け付けを終了している」といったケースは多いものです。
そんなうっかりさんの駆け込み寺として設定するのが、通称「遅れてごめんね企画」です。
遅れてしまったお客さんの気持ちを汲もう
母の日に間に合わなかった「お客さんの申し訳ない気持ち」をくんだ、キャッチコピーで訴求しましょう。
例えば、「ちょっとくらい遅れても、お花が届けばお母様はやっぱりうれしいもの。今からでも贈りませんか?」という感じです。「遅れてごめんね」と書かれたメッセージカードなどを添付できれば、なおいいでしょう。