楽天市場のRPP広告とは?出稿の手順や活用のコツ、費用感までわかりやすく解説

更新日:2024/2/21

この記事では、楽天市場で利用されている「RPP広告」の概要やメリット・デメリット、具体的な出稿方法、費用対効果をアップさせるコツまでを、初心者の方にもわかりやすく、丁寧に解説します。

  • そもそもRPP広告って何かもわからない……
  • どんなときにRPP広告を使えばいいの?
  • どうやって出稿すればいい?

このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

- 目次 -

RPP広告とは?

まずはRPP広告がどういったものかについて説明します。以下の順に見ていきましょう。

RPP広告とは何か?

RPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム広告)とは、楽天市場の出店者向けに提供されている「商品ページ専用の検索連動型広告」のことを指します。RPP広告に入稿した商品ページは、ユーザーの検索キーワードに連動して、楽天市場の商品検索結果の上部などに掲出されるため、購入意欲の高い顧客を集客できるのが特徴です。

「楽天の商品検索結果の上位に、自分の商品を表示させられる広告」と考えるとわかりやすいかと思います。

RPP広告は運用の簡単さが魅力で、予算やクリック単価などの基本設定だけで出稿が可能です。純広告のような面倒な入稿作業や審査もなく、運用も楽天が自動でおこなってくれるため、店舗側の負荷も少ないのも店舗のメリットと言えます。

ただし、入稿すれば必ず広告が掲載されるわけではない点は注意が必要です。掲出されるためには「商品名やキャッチコピーの内容がお客さんの検索ニーズに合致しているか」や「他店よりも設定しているクリック単価が高いか」などが影響します。

また、基本的に自店舗が公開している商品ページがすべて出稿されるようになるなどのリスクもあるので、あわせて注意が必要です。(詳しくは後述します)

RPP広告の表示場所


※出典:楽天市場

RPP広告の主な表示場所は、以下のとおりです。

  • 楽天市場 商品検索結果の上位
  • 楽天市場トップページ
  • 楽天市場内の商品ジャンルページ
  • 楽天市場内の特集ページ
  • infoseekの検索結果

このなかでも、特に重要な表示先が楽天市場の商品検索結果の上位です。

2024年2月現在、楽天市場の検索結果におけるRPP広告の掲出枠は、PCの検索結果では上位4位まで、スマートフォンまたはスマートフォンアプリの場合上位6位までとなっています。(RPP広告は、検索結果に表示されると商品名に[PR]のタグが付きます)

検索1位よりも上に表示されるため、多くのお客さんに商品を見てもらうことが可能です。

RPP広告の表示箇所については、以下の記事でより詳しく解説します。あわせてご覧ください。

RPP広告の費用

RPP広告は、最低月予算5,000円から出稿できます。広告1クリックにつき設定単価1件分の課金が発生する「クリック課金(CPC)」形式で、最低クリック単価10円から設定できるので、月500クリック分から購入できる計算です。

月予算を使い切ると、月内の出稿は自動で打ち止めになるため、予算を超えて費用が発生することはありません。
RPP広告の費用については、以下の記事で紹介しています。こちらもぜひご一読ください。

RPP広告4つのメリット

楽天市場のRPP広告には以下のようなメリットがあります。

それぞれ詳しく説明します。

メリット1:検索上位に表示させられる

まず1つ目のメリットが、検索上位に自社の商品ページを表示させられることです。

楽天市場は2022年時点で3.6億点以上の商品が登録されており(※)、商品検索で上位表示を獲得するのは非常に難しい状況です。しかしRPP広告を活用すると、競争が激しいなかでも検索上位に露出できるようになるため、商品ページにアクセスしてもらいやすくなります。
(※出典:数字で見る「楽天市場」25年の歩み

また、RPP広告経由のアクセスは「検索キーワード経由のアクセス」としてカウントされます。そのため、売上が立つと、その検索キーワードの順位評価が高まる効果があります。RPPで売上を作ることで、オーガニック(広告に頼らないベースの状態のこと)の検索順位が高まるので、中長期的にはRPP広告費の削減にもつながる可能性が考えられます。

メリット2:低予算でも運用できる

少額の予算ではじめられるのもRPP広告の大きなメリットです。

上述したように、RPP広告は最低月予算5千円、クリック単価10円から出稿ができます。特集ページの純広告など出稿するだけで数十万円かかる広告よりも、ずっと低い予算で運用をおこなうことが可能です。

あまり販促に予算をかけられない小規模なお店でも取り入れやすい点は、知識として押さえておきましょう。

メリット3:予算管理がしやすい

メリットの3つ目は、予算の管理がしやすいところです。

RPP広告は、予算の上限を設定できるため「知らない間にお金を使いすぎていた」といった心配がありません。また、入稿内容や設定内容も、変更指示を出してから1日ほどで反映される小回りの良さもあります。

そのため、例えば「急遽、予算をかけられることになったので、月の途中からでも広告に注力したい」「臨時で数日ほど休店するため、広告を取り下げたい」など、予算や状況に応じて柔軟に広告の上げ下げを調整することが可能です。

メリット4:パフォーマンスレポートが取得できる

RPP広告を出稿すると「パフォーマンスレポート」というRPP広告の効果検証・分析用データを無償で取得することができます。

パフォーマンスレポートは、クリック率(CTR)や、新規・リピーター別の購入金額など、通常のRMSの分析データよりも具体的かつ細かなデータを参照可能です。このデータを参照すれば、RPP広告に出向する商品を選定して無駄な広告費を削減したりなど、施策の精度や費用対効果を高めることができます。

RPP広告を出稿する3つのデメリット

一方で、RPP広告にもデメリットがあります。どのようなデメリットがあるのか、以下の順に紹介します。

デメリット1:運用の手間がかかる

1つ目のデメリットは、運用の手間がかかることです。

ご説明したように、RPP広告は簡単に入稿ができ、運用も楽天が自動でおこなってくれます。そのため「ただ出稿するだけ」であれば、そこまで手間はかかりません。

しかし、費用対効果を最大化しようと思うと、手間をかけた運用が必要です。

実は、RPP広告は、基本的に自店舗が公開している商品ページがすべて出稿されるという特徴があります。そのため、何も条件設定しないまま入稿設定を進めてしまうと、広告費をかけるつもりのなかった商品まで出稿されてしまい、不要な広告費が発生する可能性があるのです。

こうした無駄な広告費を抑えようと思うと、出稿したくない商品を除外したりなど、細かな作業が必要になってきます。自動で運用できるとは言えど、ある程度は手間と時間が取られる点は、あらかじめ把握をしておきましょう。

具体的にどのように作業時間を確保すればいいのかお悩みの方は、以下の記事をお読みください。RPP広告の運用など「攻めの業務」に時間を使うためのコツを端的にわかりやすく解説しています。

デメリット2:RPP広告の掲出競争が激しく、費用が高騰しやすい

デメリットの2つ目が、RPP広告内の掲出競争が激しく、費用が高騰しやすい点です。

メリットでもお伝えしたように、RPP広告は低予算で検索上位に表示させられるのが特徴です。しかし、RPP広告を出稿している店舗は多く、低予算でかけ流しにするだけでは、なかなか広告が掲出されない場合があります

そのため、掲出数を増やすためにクリック単価を上げ、予算を増やすことになり、結果として想定よりも高い費用がかかってしまうというケースも少なくありません。

特に、ギフトやファッションなど競争の激しい人気ジャンルでは、RPP広告の費用が高騰しがちのため、注意が必要です。

デメリット3:意図しない流入が発生する場合がある

デメリット3つ目は、まったく意図しない流入が発生する場合がある点です。

RPP広告は、基本的には「商品と関連するキーワードの検索結果に表示させる広告」です。そのため、商品に興味のある人に対して掲出される可能性は高いのが特徴と言えます。しかし、その精度は完璧というわけではなく、意図しない流入が発生する場合があります

例えば、RPP広告の運用システムが、本来の意図と異なるキーワードに出稿してしまうケースです。実際にコマースデザイン株式会社が支援するあるお花屋さんでは、「バラの花」を売ろうとRPP広告を出稿したところ「豚 バラ」のような、まったく異なる意図の検索結果に露出されてしまったことがありました。売上につながらない無駄なクリックが複数発生し、費用対効果を落としてしまったのです。

RPP広告は自動で運用ができる反面、お店側で制御できないことも多いため、思わぬ形で予算を消化してしまうリスクがあります。かけた予算すべてが期待通りの流入につながるとは限らない点も把握はしておきましょう。

RPP広告の効果的な使い方の例

ここまででRPP広告の概要について説明してきました。

ここからは具体的なRPP広告の利用方法について確認していきます。まずは、効果的な使いどころをイメージしておきましょう。以下2つの例を紹介します。

活用例1:転換率が高いのに順位が低迷している商品を露出させたいとき

RPP広告の活用方法として、まず挙げられるのが「転換率は高いのに検索順位が低い商品」を露出させることです。

繰り返しお伝えしているように、楽天市場は競争が激しいです。そのため「頑張って良い商品ページを作成しても、なかなか検索上位に表示させられず、お客さんに見てもらえない」ということがよくあります。このようなときにRPP広告を活用すると、転換率の高い商品を検索上位に表示させ、アクセス数と売上を伸ばすことが可能です。

RPP広告は、転換率が高いのに埋もれてしまっている商品を販売する上で最適の施策と言えます。

活用例2:短期間で一気に売り伸ばしたい商品があるとき

RPP広告は、キャンペーン・イベントなど、短期間で一気に売り伸ばしたいときにも有効に活用できます。

例えば、楽天市場で定期的に開催されている「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」といったイベントや、店舗独自の「1日限定セール」「期間限定の送料無料キャンペーン」のような施策とあわせて出稿することで、効果的に集客・売上アップができるようになります。

RPP広告は、設定した翌日には出稿内容が反映・更新されるため、1日単位で細かく調整することが可能です。純広告のような入稿や審査の手間もかかりませんし、予算もコントロールがしやすいので、ワンポイントのイベントにもおすすめです。

RPP広告 基本の設定方法

それでは実際に、RPP広告を出稿する場合は、どのような手順で進めたら良いのでしょうか。
以下、これから初めてRPP広告を出したいという方に向けて、基本的な手順を解説します。

広告の出稿と言っても、基本の範囲であれば、難しいことはほとんどありません。1つ1つ順番に対応していきましょう。

Step1:RMSでキャンペーンを設定する

まずはRMSで広告のキャンペーン(RPP広告の出稿内容を管理する枠のこと)を用意します。
RMSにログイン後、レフトナビゲーションから以下の順に進み、広告プロモーションメニューの「検索連動型広告(RPP)」を開きます。



※出典:RMS

次に「キャンペーン」のタブを開き、新規登録を押して「キャンペーンの新規登録」をおこないます。


※出典:RMS

各項目の設定内容と観点は以下のとおりです。

  • キャンペーン名
    • お店の人だけが見るものなので、深く考える必要はありません。わかりやすい名前をつけましょう。例えば「通常時用」と「セール時用」など、出稿したい内容に応じてキャンペーンを複数作っておくと、状況に応じて有効にしたり無効にしたりなどを簡単に管理ができます。
  • ステータス
    • 広告出稿のON/OFFを管理する項目です。有効にすると出稿が開始されますので、設定が終わるまでは無効にしておきましょう。
  • 継続月予算
    • 1ヶ月あたりに利用する予算の上限金額を記入します。検討している予算を設定しましょう。初めてで不安な場合やお試しの場合は、最低金額の5,000円がおすすめです。なお、ここで指定した金額は、再設定するまで翌月以降も自動的に適用されるのでご注意ください。(当月の予算を使いきったあと、月が変わると、前月と同じ金額が有効予算として自動的に設定され、広告配信が再開されます)
  • 1クリックあたりの入札単価
    • その名のとおりクリック単価(CPC)を指定します。すべての商品に一律で適用されます。初めは最低単価の10円にしておきましょう。

Step2:除外商品を指定する

キャンペーンの用意が済んだら、次に「除外商品」の指定をおこないます。
除外商品とはRPP広告の出稿対象としない商品のことです。記事の前半でもお伝えしたように、RPP広告は自店舗が公開している商品ページをすべて出稿することを基本としています。そのため、除外商品を指定しないと、公開中の全商品が自動的にRPP広告に出稿されてしまうため、「除外商品」のタブから必ず設定しておきましょう。



※出典:RMS

除外商品の登録方法には、商品を個別に選んで登録する「新規登録」と、CSVでまとめてアップロードする「一括アップロード」の2つがあります。以下、それぞれの特徴を説明します。

新規登録

※出典:RMS

「新規登録」は1度に5商品を除外商品として登録ができます。商品数が少ない場合や、特定の商品を登録したい場合はこちらを利用しましょう。

手順は、商品管理番号を入力し、登録をするだけです。除外商品を6つ以上登録したい場合は、繰り返し作業をおこなってください。

一括アップロード

商品数が多い場合は「一括アップロード」を使います。
一括アップロードメニューでは、CSVファイルを使ってまとめて除外商品の登録がおこなえ、最大で10,000件まで同時に登録が可能です。専用の「サンプルフォーマット」が準備されていますので、そちらにそってCSVファイルを作成し、アップロードしてください。

Step3:クリック単価(CPC)の個別設定

RPP広告でキャンペーンを登録すると、全商品一律でクリック単価が指定されます。

しかし、以下の手順に従うと、キーワードごとにクリック単価(CPC)を指定することが可能です。クリック単価は、高ければ高いほど露出が増えやすくなります。特定のキーワードで露出を獲得したい場合には、こちらの方法で露出を増やせないかを検討しましょう。(ただし、クリック単価が高ければ高いほど費用がかかります。予算や利益率の管理には十分注意するようにしてください)

まずはRPP広告のメニューから「商品・キーワード設定」のタブを開きます。そして、除外商品と同じように「新規登録」もしくは「一括アップロード」で指定をします。

※出典:RMS

登録方法は除外商品と同様に商品管理番号でおこないます。番号を入力し「登録する」を押すと、クリック単価の指定欄が現れるので、目安単価を参考にクリック単価を指定しましょう。

なお、目安単価は同ジャンルの他店実績などを加味して出されているようですが、あくまで目安である点は認識しておきましょう。「目安単価のとおりに指定しないと露出がされない」ということはありませんので、自店舗の目的や予算にあわせて無理なく設定するようにしましょう。

Step4:キャンペーンを有効にする

継続月予算・除外商品・クリック単価の個別設定が済んだら、最後にキャンペーンを有効にしましょう。これでRPP広告の出稿は完了です。

RPP広告は、純広告のような審査や原稿入稿がありません。そのまま設定内容のとおり受領され、約1日で自動的に掲出が開始されます。

RPP広告でROASを最大化させるコツ3選

RPP広告の運用を開始したら、ROAS(Return On Advertising Spend/日本語:広告の費用対効果)を最大化できるよう調整をおこなっていきます。
以下、RPP広告のROASを最大化させる3つのコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

コツ1:まずは小規模からはじめる

まず1つ目のコツは、小規模予算からはじめることです。

RPP広告の運用が初めてで不慣れな場合は、個別のクリック単価指定などはせず、全商品一律・最低単価の10円からスタートすることをおすすめします。なぜなら、RPP広告は小回りがきく分、出稿後に検証をおこなって、効果にあわせて少しずつ予算を増やしていく運用の方法ができるからです。

いきなり多額の予算に、高額なクリック単価をかけてしまうと、ROASはもちろん、粗利率も悪くなってしまう可能性があります。小さくはじめて、すこじずつ規模を広げていくようにしましょう。

なお「単価10円では表示されないのでは」と思われるかもしれませんが、ジャンルや商品によっては10円設定でも意外なほど露出されて売上につながることもあります。従って、まずは低めの価格で出してみて、その後商品1つ1つの実績を見ながらあるべき単価を探していくと良いでしょう。

コツ2:除外商品の精度を高める

2つ目のコツは、除外商品の精度を高めることです。

除外商品設定をざっくりで済ませてしまうと、無駄なクリックを発生させてしまい、ROASを悪くする原因になります。特に以下のような商品は、RPP広告に出稿する意味がほぼないため、必ず除外するようにしましょう。

  • オプション商品として販売している、補償延長やラッピングサービス
  • すでに意中の検索キーワードで上位表示ができている商品
  • 転換率が悪く、アクセスされても売上につながらない商品
  • 終売間近で、検索結果をアップさせても先がない商品
    など

コツ3:売れるタイミングにあわせてクリック単価と予算を調整する

最後に紹介するコツが、売れるタイミングにあわせてクリック単価と予算を調整することです。

例えば、楽天スーパーSALEやお買い物マラソン、5の付く日など、お客さんの購買意欲が高まるタイミングで、クリック単価や予算を上乗せできると、より多くのお客さんに商品を露出でき、かつ即決購入してくれる可能性が高まります。結果として、ROASがアップしやすくなるのでおすすめです。

あるいは「売れないタイミング」を見極めるのも有効です。その時期に予算を控えめにすることで、無駄なクリックを減らし、ROASを高めることも可能です。分析に慣れてきたら、売れない時期にも焦点を当ててみるのも良いでしょう。

こうした、売れる・売れないタイミングを見極めるためには、パフォーマンスレポートの分析が欠かせません。こまめにレポートを確認し、日別・週別にRPPのROASがどう変動しているかを確認して、注力するタイミング・しないタイミングを判断しましょう。

※出典:RMS

RPP広告のよくある質問

最後に、RPP広告でよくある質問をまとめます。以下の順にお伝えします。

Q1:RPP広告に出稿したけれど、なかなか表示されない。どうしたらいい?

RPP広告に出稿するも、なかなか表示されない場合、例えば以下のような原因が疑われます。

  • 商品名・キャッチコピー・商品説明文など、商品ページの登録情報が不十分ではない
  • 相場に対してCPC(クリック単価)が低すぎる
  • 狙うキーワードの難易度が高すぎる
  • 配信対象外の商品として扱われている

このなかで、特に注意すべきなのが「商品ページの登録情報が十分ではない」場合と「CPCが低すぎる」場合の2つです。

まず「商品ページの登録情報が十分ではない」ですが、RPP広告は商品ページに登録されている情報、すなわち商品名やキャッチコピー、商品説明文などを参照して、どのキーワードでどの商品を掲出するかを判断しています。

そのため、商品ページに十分な情報が登録できていないと、広告を運用するシステムがどのキーワードで商品を掲出すれば良いかが判断できず、表示される回数が限定されてしまいます。RPP広告を利用する場合は、必ず商品ページの情報を充実させてからにしましょう。

次の「CPCが低すぎる」点も、掲出機会が減ってしまう原因の1つです。上述したとおり、商品やジャンルによっては最低単価の10円設定でも十分に検索結果に表示される場合もあります。しかし競争が激しいキーワードの場合は、なかなか10円設定では掲出されません。

予算と相談しつつ、少しずつ単価を引き上げて掲出されるラインを探すようにしましょう。

RPP広告が表示されない場合の原因と対策の詳細は、以下の記事でより詳しく解説しています。お困りの方は、ぜひご覧ください。

Q2:RPP広告のROASが低い。どうしたらいい?

RPP広告のROASが低い場合は、まず以下の3点を確認してください。

  • 必要以上にクリック単価と予算を増やしていないか?
  • 除外商品は適切に設定できているか?
  • 売れるタイミング・売れないタイミングを把握して運用できているか?

詳しくは当記事の「RPP広告でROASを最大化させるコツ3選」で解説しています。そちらを参照し、ROAS最大化に向けて出稿内容の調整をおこないましょう。

Q3:RMP広告とは何が違うの?

RPP広告とよく似た広告に、RMP広告(Rakuten Marketing Platform)があります。2つの広告の違いを端的にまとめると、以下のとおりです。

RPP広告楽天市場の出店者が、自店舗の売上アップを目的に利用するクリック課金型広告
RMP広告楽天未出店のメーカーや企業が、自社商品の売上や認知向上を目的に利用するクリック課金型広告

RMP広告は要するに、商品のメーカー・ブランド企業が、楽天出店者に代わって広告費を支払い、楽天市場内での露出や認知を増やすための広告ということです。

楽天出店者の場合は、基本的にはRPP広告だけを把握しておけば、日頃の集客実務においては問題ありません。

RPP広告で効率的に集客しよう

この記事では、RPP広告の概要やメリット・デメリット、具体的な出稿方法やROASをアップさせるコツまで幅広く紹介してきました。

RPP広告を上手に活用すると、購買意欲の高いお客さんを低コストで集客できるほか、中長期的に見て検索順位を向上させる効果も期待できます。楽天市場で売上を伸ばす上では、非常に有効な広告ですので、この記事を参考に活用を検討してみてはいかがでしょうか。

ただ、記事でもご紹介したように、RPP広告でROASを最大化するためには、ある程度の手間やノウハウが必要です。なかなか自分達だけではRPP広告を運用・活用できないとお悩みの場合は、ぜひコマースデザイン株式会社までご相談ください。

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