更新日:2024/4/8
楽天市場のRPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム広告)のキーワード設定・キーワードCPC設定を活用すると、狙ったキーワードで商品を上位表示できます。
しかし、いまいち使い方がわからず「どのキーワードを設定すればいいんだろう」「キーワードCPCの設定方法のコツが知りたい」「そもそもどのような機能か知りたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、楽天RPP広告のキーワード設定の基礎知識からキーワードCPC設定のコツ、具体的な手順までをわかりやすく解説します。
なお、RPP広告の考え方や活用方法、出稿手順については、以下の記事でも詳しく紹介します。併せてお読みください。
楽天RPP広告のキーワード設定とは
※出典:RMS
楽天RPP広告のキーワード設定とは、広告を表示させたい検索キーワードを指定して入稿するRPP広告のオプション機能のことです。
商品ごとにキーワードCPC(=キーワードごとのクリック単価)を指定することで利用ができます。
通常のRPP広告では、商品ページの情報から自動的に関連性の高いキーワードが選定されて露出されますが、キーワード設定を使えば、広告主が表示させたいキーワードで商品を露出できるようになります。
1商品あたり10キーワード、最大で40,000商品(=合計200,000キーワード)まで入稿でき、キーワードCPC価は40円〜10,000円の間で指定が可能です。
楽天RPP広告でキーワード設定をする2つのメリット
キーワード設定には、主に以下の2つのメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット1 狙ったキーワードで露出と表示率がアップする
メリットの1つ目は、RPP広告のキーワード設定を利用することで、狙ったキーワードでの商品露出と表示率を高められる点です。
RPP広告は通常、入稿した商品ページの内容にあわせて表示先のキーワードが自動選定されます。しかしキーワード設定を利用すれば、広告主が指定したキーワードで商品を上位表示できるようになります。
また、キーワードCPCを設定したキーワードは、通常の自動入稿よりも表示されやすくなると言われています。そのため、指定したキーワードの検索結果で商品の露出を最大化でき、アクセス数の獲得につなげられます。
メリット2 キーワード経由の売上実績を蓄積・強化できる
2つ目のメリットは、指定したキーワードでの売上実績を蓄積・強化できる点です。
RPP広告経由の売上は「広告を出稿したキーワード経由の売上」として評価されます。つまり、キーワード設定で売上が伸びると、そのキーワードでの検索順位がさらに上がりやすくなるということです。
例えば「コーヒー ギフト」というキーワードを指定してRPP広告を出稿したとします。その結果として「コーヒー ギフト」検索経由の売上が増えると、RPP広告ではない通常の検索順位が上がる可能性が高まります。
特に、自然検索での上位表示が狙いづらいキーワードでは、RPP広告のキーワード設定を利用した売上の蓄積が有効だと言えるでしょう。
楽天RPP広告のキーワード指定の2つのデメリット
一方で、RPP広告にはデメリットもあります。以下2つの点に注意しましょう。
デメリット1 クリック単価(CPC)が高くなる
1つ目のデメリットは、クリック単価(CPC)が高くなることです。
RPP広告のキーワード設定は、CPCの最低額が通常の10円から40円に引き上げられています。そのため、転換率の低いキーワードで出稿すると、高いCPCに見合った売上が得られず、ROAS(広告費用対効果)が悪化するリスクがあります。
低コストでRPP広告を運用したい場合は、キーワード指定の利用を慎重に検討しましょう。
なお、RPP広告の費用について、以下の記事で詳しく説明しています。こちらからご覧ください。
デメリット2 思い通りに表示されるとは限らない
2つ目のデメリットは、思い通りの表示を獲得できるとは限らないことです。
楽天RPP広告は、CPCが高いほど表示されやすい仕様です。他の出店者が自店より高いCPCで同じキーワードに入札していると、表示の獲得が難しくなる傾向があります。対抗するには、さらにCPCを引き上げる必要があるため、その分コストがかさみやすくなります。
RPP広告でキーワードを指定しても、必ずしも安定的な表示が得られるわけではありません。この点は、事前に理解しておきましょう。
なお、RPP広告が思うように表示されずお困りの方は、以下の記事をあわせてご覧ください。
楽天RPP広告のキーワード設定4つのコツ
ここからは、楽天RPP広告のキーワード指定で成果を出すための4つのコツを紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
コツ1 転換率の高いキーワードを選ぶ
RPP広告のキーワード設定では、基本的に転換率の高いキーワードを選ぶことがおすすめです。
検索数の多いビッグキーワードは魅力的ですが、競争が激しくCPCも高くなりがちです。また、必ずしも転換率が高いとは限らず、アクセスはあっても売上につながらない恐れがあります。
まずはRMSで転換率の高いキーワードを見つけ、そこからキーワード設定を始めましょう。
コツ2 目安CPCを参考にキーワードCPCを設定する
キーワードCPCを決める際は、やみくもに設定するのではなく「目安CPC」を参考にしましょう。
目安CPCとは、RPP広告のキーワード設定した際に表示がされやすくなる金額のことで、各商品の実績や、指定するキーワードの検索ボリューム、競争率などをもとに参算されています。
キーワードCPCを目安CPCに近づけることで、以下のような効果が期待できます。
- 広告費の無駄遣いを防ぎ、ROASの悪化を回避できる
- なかなか広告が表示されず、予算消化されない状況を回避できる
RPP広告でキーワード設定をする際は、目安CPCをもとにキーワードCPCを設定すると良いでしょう。
コツ3 キーワードCPCはこまめに見直す
キーワードCPCの目安CPCは、常に一定とは限りません。例えば、入札時に1クリック100円だった目安CPCが、翌日には30円程度まで下がるといった変動を起こす場合もあります。
最初に入札したきり放置してしまうと、必要以上に高い費用を払い続けてROASを悪化させてしまいかねません。例えば、週一度など定期的に目安CPCを確認し、調整する習慣をつけましょう。
コツ4 出稿タイミングに注意する
ギフト商品、イベントグッズ、季節商材などは、需要が特定の時期に集中します。これらの商品に関わる検索キーワードを指定する場合、シーズン時期の目安CPCの高騰に注意が必要です。
例えば、バレンタインギフトの需要が高まる1月下旬から2月上旬にかけては「バレンタイン ギフト」などのキーワードCPCの目安CPCが平常時の数倍以上になる場合があります。そのため、シーズン入り前の早い段階からキーワード設定をして、通常の検索順位を高めておくなど、クリック単価の変動を見据えた広告運用を検討する必要があります。
需要予測や目安CPCの変動をしっかりと把握し、ROASを最大化できるようクリック単価を調整するようにしましょう。
楽天RPP広告でキーワード設定をする手順
最後に、楽天RPP広告でキーワード設定をする手順について解説します。
各ステップごとに、順番に対応していきましょう。
Step1:RPP設定画面を開く
※出典:RMS
はじめにRMSでRPP広告の設定画面を開きます。
RMSにログイン後、メニューから上記画像の順番に進み、広告プロモーションメニューの「検索連動型広告(RPP)」を開いてください。
Step2:商品・キーワード設定を開く
※出典:RMS
次に、商品・キーワード設定の画面を開きます。
ヘッダーメニューの「商品・キーワード設定」のタブを開き、新規登録を選択してください。
(※「一括アップロード」を選択すると、最大で1,000商品まで一括登録が可能です)
Step3:キーワード設定をする商品を選ぶ
※出典:RMS
続いて、キーワード設定をおこないたい商品を選びます。
新規登録の場合、最大で5商品まで同時登録が可能です。商品管理番号の入力画面で、キーワードを設定したい商品の管理番号を1行に1商品ずつ入力し、全ての商品の入力が完了したら「登録する」ボタンを押してください。
Step4:キーワードCPCを登録する
※出典:RMS
最後にキーワードCPCを登録し、入札をおこないます。
キーワードCPCの登録画面を開き、指定したいキーワードとCPC金額を登録してください。
このとき、目安CPCも一緒に表示されていますので、必ず確認しつつ設定し登録をしましょう。
登録が済めば、キーワードCPCの指定は完了です。
まとめ
この記事では、楽天RPP広告のキーワード設定について解説しました。
RPP広告のキーワード設定を最大限に活用するためには、以下の点が大切です。
- 購入意欲の高いユーザーが使う、転換率の高いキーワードを選定する
- 各キーワードの「目安CPC」を参考に、適切なキーワードCPCを設定する
- 運用中は定期的にキーワードCPCを見直し、適宜修正を加える
- 需要が特定シーズンに集中する商材は、時期を見据えたキーワード選定とCPC設定を行う
ぜひ、この記事を参考に、ご自身の商品に適したキーワード設定を検討してみてください。
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