更新日:2024/2/19
数ある楽天市場の広告のなかでも、特によく使われているRPP広告(楽天プロモーションプラットフォーム広告)。
「楽天の検索結果の上位に表示される広告」として知られていますが、実はほかにもいろいろな場所に掲出・表示されていることはご存知でしょうか。
この記事では、楽天のRPP広告の表示場所をわかりやすく整理してご紹介します。
表示先を正しく把握しておくことで、より具体的かつ戦略的にRPP広告が活用できるようになるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
RPP広告とは
まずはRPP広告の概要を簡単におさらいしておきましょう。
RPP広告とは、楽天市場で利用できる商品ページ専用の検索連動型広告のことです。楽天市場の検索上位に商品を表示できるうえ、クリック課金形式で損もしづらい料金形態になっているため、多くの店舗が利用しています(ただし、RPP広告はCPC(クリック単価)など、各種設定した内容によって表示のされやすさが決まるため、出稿すれば常に表示されるわけではない点は把握しておきましょう)。
RPP広告を利用したことがなく、出稿手順や費用感がよくわからない方は、以下の記事をご覧ください。
RPP広告が表示される4つの場所
上述のとおり、RPP広告は「検索連動型広告」として扱われています。そのため、楽天市場の検索上位だけに表示される広告というイメージが強いのではないでしょうか。
しかし実は、RPP広告は以下のように、楽天内外のいろいろな箇所に表示されています。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
※なおRPP広告は表示場所の指定はできませんのでご注意ください。
表示場所1:商品検索結果の上位
※出典:楽天市場
RPPのメインの表示先にあたるのが、楽天市場の商品検索結果の上位です。
楽天市場の検索上位はRPP広告枠になっており、PC検索では4位まで、スマートフォンまたはアプリでは6位までの枠内に自社の商品を表示させられます。(商品名に[PR]のタグ付きで表示)
楽天市場は競争が激しく、オーガニック検索(広告を除く検索のこと)での上位表示は困難ですが、RPP広告を活用すれば検索上位に商品を表示させることが可能です。検索経由でのアクセスで苦戦している場合には、出稿を検討すると良いでしょう。
※なお、この表示場所を経由したアクセスは「検索キーワード経由」としてカウントされます。RPP広告経由で売上を作ることで、オーガニックの検索順位もアップできる可能性があります。
表示場所2:楽天市場の商品ジャンルページ
※出典:楽天市場
2つ目が、楽天市場内の商品ジャンルページです。
商品ジャンルページとは、楽天市場の商品をカテゴリ別に探せるページのことで、楽天トップページのレフトナビから入ることが可能です。特に明確な検索キーワードがなく、商品のカテゴリを基準に商品を探したいお客さんに利用されます。
こちらも検索結果と同様に上位がRPP広告枠として設定されており、PC・スマートフォン・アプリいずれも上位6位までに商品が表示されます(キーワード検索と比べて、PCページの表示範囲が少しだけ広いです)。
前述したキーワード検索ほど表示頻度は高くはありませんが、「ギフト」「ファッション」「インテリア」など、感覚で選ばれる商材においては、アクセス貢献につながりやすい場所だと言えるでしょう。
表示場所3:楽天市場のトップページ
※出典:楽天市場
RPP広告は、楽天市場のトップページにも表示されます。
上図の「あなたにおすすめの商品をチェック」の枠がそうで、「お客さんが直近で利用した検索キーワード」や「過去に閲覧したページ・ジャンル」などをもとに商品が選出されます。
過去に閲覧した商品ページを再表示するリターゲティング形式ではないので、例えば同じジャンルのライバルサイトのページを複数みた人のトップページに、関連するおすすめ商品ページとして自社の商品を表示できる可能性があるのはメリットだと言えます。
表示場所4:楽天グループの関連サイト・提携サイト
RPP広告の表示場所として、意外と知られていないのが、楽天グループの関連サイト・提携サイトです。
以下、代表的なものを紹介します。
Rakuten Infoseekの検索結果
※出典:Rakuten Infoseek
RPP広告の楽天外の表示場所でまず挙げられるのが、Infoseek(インフォシーク)です。Infoseekは楽天が運用するニュースポータルサイトのことで、わかりやすく言えばYahoo!Japanのようなサイトです。
Infoseekで情報検索をすると、上図のようにRPP広告が表示されます。楽天の商品検索と同様に、検索キーワードに応じておすすめ商品が表示される仕様になっているため、商品に関心のあるユーザーからクリックが期待できます。
楽天レシピのレシピ紹介ページ内
※出典:楽天レシピ
楽天グループのレシピ情報サイト「楽天レシピ」にもRPP広告は表示されます。
レシピ詳細ページの下部に「あなたにイチオシの商品」の枠で表示され、楽天市場での検索行動などに基づいて商品が掲出されます。レシピサイトではありますが、ジャンルは食べ物や飲み物に限定はされているわけではなく、各ジャンルの商品が対象です。
RPP広告枠に商品を表示させる方法
上記、紹介した箇所に商品を掲出したい場合は、RPP広告を出稿しましょう。
RPP広告は、表示場所の指定はできませんが、入稿しておくことで表示の可能性が出てきます。
RPP広告は純広告のような面倒な入稿作業や審査もなく、予算やクリック単価などの基本設定だけで出稿可能です。費用も月5,000円、クリック単価10円からと安価に設定されていますので、気軽に試してみるのも良いでしょう。
入稿手順を整理しておくと、以下のとおりです。
- Step1. RMSにログインし、キャンペーンを設定する
- Step2. 除外商品を指定し、表示する商品を絞り込む
- Step3. クリック単価(CPC)の個別設定をおこない、表示されやすくする
- Step4. キャンペーンを有効にし、出稿を開始する
詳細な設定方法は、以下の記事をご覧ください。画像付きで詳しく紹介しています。
RPP広告の表示を増やす方法
RPP広告を出稿したものの、なかなか表示がされない場合には、商品ページの情報不足や、CPC(クリック単価)が低すぎることなどが考えられます。
以下の代表的なチェックポイントをお伝えします。それぞれ問題がないかを確認し、不足があれば修正や調整をおこなうようにしましょう。
- 商品説明文や販売説明文に、RPP広告で表示させたいキーワードを書き込めているか
- CPCが最低単価の10円のままになっていないか、目安より極端に低く設定していないか
- キーワード指定はできているか、除外設定はできているか
- 予算切れになっていないか
- キャンペーンは有効設定になっているか
- 楽天市場のガイドラインを遵守できているか
RPP広告の表示を増やす方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
RPP広告を活用して、売上を伸ばそう
この記事では、楽天市場のRPP広告がどこに表示されるのか、具体的な場所について紹介してきました。
RPP広告は、楽天市場のトップページやRakuten Infoseek、楽天レシピなど、検索結果以外の場所にも表示されます。この点を把握しつつ、入稿商品の選定(=除外商品指定)や、CPC設定をおこなうことで、より戦略的かつ効果的にRPP広告を活用できるはずです。
紹介した表示場所が、RPP運用の参考になれば幸いです。
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