更新日:2023/9/6
商品属性情報とは?
楽天市場の商品属性情報とは、2022年8月の「楽天EXPO2022」で発表され、2023年4月から順次実施されている、「楽天SKUプロジェクト」で新しく追加された項目です。
商品属性情報は、楽天サーチの検索対象です。SKUリリース後(2023年4月~)に楽天市場の検索ロジックが変わり、商品属性が検索ロジックに利用されるようになりました。
タグIDが商品属性情報に変わり、必須項目の登録が義務化
端的に言うと、現在の「タグID」が「商品属性情報」に変わります。
タグIDは7ケタの数字でしたが、商品属性情報は実際の値になり、どんな属性を設定しているか、パッと見でわかりやすくなります。
また、「タグID」は商品単位の登録でしたが、商品属性情報はSKU単位に登録します。
前提として、楽天SKUプロジェクトにより「1商品ページ1商品」から「1つの商品ページに複数のSKU(※)がぶら下がる形」に統合されることで、SKUに紐づけできる情報が増えました。商品属性情報は、このSKUに紐づく情報です。※SKU:Stock Keeping Unit(在庫管理単位)。
商品情報の構造の変化 |
- 商品仕様(楽天ヘルプ) ※要RMSログイン
商品属性情報には「必須」「任意」の2種類がある
「タグID」は任意項目なので、登録しなくても商品を販売することができました。
一方で、商品属性情報は、必須項目と任意項目があります。必須項目は、カラー、ブランド、原産国など、それぞれのジャンルごとに定義されています。
商品属性情報の種類 | 説明 |
---|---|
必須項目 | タグIDと相関する商品属性があれば、自動移管される |
任意項目 | 登録しなくても販売はできるが、可能な限り入れるようにすると◎ |
任意項目は、「ナビゲーション用任意項目」と「商品ページ用任意項目」の2種類があります。
必須項目は、SKU移行日から「180日以内」に登録が必要
SKU移行日から180日間は、猶予期間として、商品属性の必須項目が未入力でも、商品の登録や更新をすることができます。しかし、移行日から180日を過ぎると、商品属性は入力必須となります。
期日までに対応せず、未登録のままの場合、商品ページが更新できなくなります。また、違反点数制度の対象となり、ガイドライン違反のペナルティがありますので、注意してください。
また、登録済のタグIDは、楽天が自動で商品属性に変換して登録してくれますが、一部対応していないものもあるので、念のため確認するようにしましょう。
商品属性情報(任意項目)を登録するメリット
任意項目の対応はマストではありませんが、きちんと登録すると、売上アップにつながります。
お客さんにとっては、商品を探しやすくなる
商品属性が設定されることで、検索結果の絞り込みがやりやすくなり、より希望通りの商品を見つけることができるようになります。
商品ページ上で、価格や色など商品の比較がしやすくなるほか、楽天市場全体でUIが統一されることで、、操作に迷わなくなります。
楽天出店者にとっては、商品の露出が増え、売れるチャンスが広がる
商品属性情報には、商品ジャンルごとに定義された任意項目があります。
任意項目は、登録しなくても商品の新規出品や商品情報の更新はできますが、検索にヒットするので、楽天SEO上、重要な項目です。
登録することで、キーワード検索や絞込検索、サジェスト検索など、楽天市場内での検索にヒットするようになり、商品ページのアクセスが増えます。ユーザーに商品を見つけてもらいやすくなる、というメリットがあります。
商品ページに「商品仕様の表」が自動表示される
また、商品属性情報を登録すると、商品ページに自動的に商品仕様の表が表示されます。
任意項目を入力するだけで、ある程度見やすいページを作ることができます。
商品属性情報(任意項目)を登録するデメリット
登録項目やルールが煩雑で大変。手間とコストがかかる
商品ジャンルごとに「属性定義書」というものがあり、店舗運営ナビで公開されています。
ジャンルごとの商品属性や、登録ルールなどが非常に細かく定義されています。そのため、取り扱い商品数やカラーバリエーションなどのSKUが多い店舗にとっては、商品属性(任意)の登録は、大変な作業です。
設定した内容については、「楽天市場の提示している要件を満たしているか」を確認する必要があります。手間のかかる作業ですが、CSVで一括更新できるほか、商品情報を自動登録してくれるツールが販売されています。
まとめ
楽天市場のSKUプロジェクト(※)で、タグIDが商品属性情報に変わります。
商品属性は、楽天サーチの検索対象です。必須項目は、猶予期間の終了までに必ず登録する必要があります。
任意項目の登録は大変ですが、対応することで、ユーザーに適切な情報を提供することができ、商品が目に留まる機会が増え、売れるチャンスが広がります。他の店舗に先駆けて対応すれば、競争力のアップや差別化にもつながります。
モレなく入力することは、楽天モール内のSEO対策として重要ですので、可能な限り任意項目も設定していきましょう。
※「楽天SKUプロジェクト」について詳しく知りたい!という方は、こちらのブログをご覧ください。