今回は、食品を扱うネットショップのECコンサルティング成功事例をご紹介します。
このお店は、品質不良が発生した商品のクレーム対応に悩んでいました。商品は毎年好評の一品で、品質にも自信を持ってお届けしていたため、突然の大量クレームにどう対応すべきか判断がつかない状況でした。
大規模なクレームの対処法が分からない
ある季節のイベントで販売している食品に、大量の品質クレームが発生しました。
製品は、店舗オリジナルの素材が、お客様から大好評の自信作。 「安全でおいしいものを提供したい」という想いから、製造委託している工場と密にやりとりし、徹底した品質管理を行っていました。
それだけに、想定外の出来事に、店長さんのショックは計り知れないものでした。
また、食品ということで、「風評被害が広まり、今まで築いてきたお店の信頼を落としてしまうのではないか…」と考えると混乱。店長さんは失意のどん底に陥っていました。
一旦はお詫びのメールを書いたものの、それが本当に適切な内容なのか自信が持てず・・。
これまで大量のクレームを受けたこともなかったので、「具体的にどう対応するべきか」、先が見えない状態でした。
店舗情報
- 業種
- 食品
- コンサルティング継続期間
- 3年3ヶ月
- MEMO
- 季節に合わせた食材や食品を扱われているお店です。
誠意ある対応と、正確な情報を素早く発信
クレーム対応では、不良品を購入したお客様へ、誠意ある素早い対応が求められます。 しかし、店長さんは多くのクレーム受けたことで
パニック状態になり、冷静な判断ができない状態でした。
そこで、まずはコンサルタントから、状況を細かくヒアリングしました。
「お客様へは、どのようなお詫びのメールを送ったのか」
「ホームページの商品案内はどうしているのか。」
「具体的にどういう問い合わせが、何件あったのか」
など、じっくり丁寧にヒアリングし、現状を把握します。
状況をお伺いするうちに、やるべきことが徐々に明確になってきます。そこで、起こりうる問題を想定しながら、具体的なクレーム対応をご提案しました。
具体的な対応とは、例えばこのような提案です。
- 誠意を持って対応するためには、メールでのお詫びに加えて電話連絡もするべき。
- お詫びのメール文面は、○○なことを書くといい。
- クレーム後の評価を高める、「リスト化してローラーで1件1件対応する」という手順の解説。
- お客さんへ、商品情報を正確に届けることも大切。そのために、不良品を購入した方への影響を、商品ページやメールに明記し、安心であることを確実に伝える。
このように、やることが具体的に見えてきたことによって、店長さんも気持ちを切り替え、クレーム対策を実行することに。
当事者では、なかなか冷静に判断ができないところを、弊社コンサルタントが一歩引いた目線で、かつ店長さんのお店に寄り添う形で、具体的な対応策をアドバイスしました。
クレーム対応を円滑に終え、お客様の信頼も維持
提案後は、適切にクレーム対応していただけたこともあり、思った以上に早く事態を沈静化することができました。
また、誠実な対応・確実な情報発信をしたことにより、お客様から感謝の声も多数いただけたようです。 特に多かったのは、電話対応をしたことによる、顧客からのお褒めの言葉です。
- 「いつも信頼しているので、品質不良については残念。でも、電話をもらえたことで、安心できた」
- 「直接連絡をもらえて、店長さんの誠実さが伝わり、さらに信頼感が高まった」
クレームから逃げず、きちんと対応したことによって、顧客満足度を向上させるきっかけにもつながりました。
店長さんも、どん底の状態を乗り越えたことによって自信がつきました。現在では、どのような状況でも、冷静に判断し対応することができるようになっています。そして、今回のクレーム対応をマニュアル化したことで、社内全員で共有でき、今後の対策を強化できたとのことです。
クライアントからの声
クレーム対応は素早いレスポンスが特に必要で、失敗の許されないものです。
誠実に対応すべきことはわかっていたので、即座にやるべきことに着手しはじめたものの当然慣れたことでもなく、メンタル的にも叩かれた状態で、社内に相談できる相手などいませんでした。
そのような時に、「相談できるコンサルの方がいる」というのは、大変心強いことであると改めて感じました。
結果、自分の方針はあっていたこと。その上でより良い解決に向けてさらに出来るであろうことをアドバイス頂き、適切な対応がswきました。
様々なお客様がいらっしゃいましたが、一部の方々からは誠意のある対応にお褒めの言葉もいただき信頼し認めてくださっていると再認識し、涙の出る思いでした。
孤独になりがちなWEBの店舗運営において、貴社のような存在は大変にありがたいです。