2018/7/30[月]、楽天大学の仲山進也学長の書籍「組織にいながら、自由に働く(通称:加減乗除本)」の読書会を当社で開催しました。
主には組織人に向けて働き方を提案する本なのですが、実は経営者にとっても学ぶところが大きい本です。「加・減・乗・除」という4段階のプロセスが、事業や経営者の成長プロセスと似ている・・と坂本がfacebook上でなんとなく書いたところ、「そのテーマで読書会をやったら面白そう」という声があがり、流れに「乗」って開催の運びとなりました。
概要
テーマ | 読書会 |
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セミナー名 | 「加減乗除本」研究会 |
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日時 | 2018/7/30 |
会場 | コマースデザイン株式会社(東京都) |
当日の様子
弊社坂本と仲山学長と、小島屋の小島さん(通称:モミー)がfacebookでやり取りする中で企画が実現し、その流れで10人から申し込みを頂きました。
参加者同士の化学反応を期待し、弊社としては珍しく、あまり準備せずに臨みました。坂本は「準備してないと落ち着かない」タイプなのでぎこちないオープニングでしたが、時間が経つうちに、参加者の皆さんによる自主的な学びあいが始まりました。
皆さんが考えていること、今の自分の課題感を言葉にして、お互い話し合ううちに、各自が自分なりのヒントを見つけていく・・という展開に。
終わってみれば「時間が足りない!」という声が聞かれるほどの有意義な会になりました。懇親会も盛り上がりました!
皆さんの学び
この集まりは、特に準備なくアドリブで話して、参加者それぞれが自分で学びを拾っていくという、いわばセルフサービス形式でした。そこで、終了後にfacebookで皆さんが何を学んだことを聞いてみて、(意訳で)まとめてみました。雰囲気が伝わると思います。
加
- 力を付けるには
- なぜ、この業務/作業をやらねばならないのか?という始めの始めの意識付けの所で、この加減乗除のステージ論の説明はすごくしっくり来る。
- 量げいこをすると、得意なこと・強みが自然と浮き立ってくる。それを分かるために、まず何でも量をやってみないといけない。全ては自分のため。
減
- 「減」は「やめること」ではない
- 組織の中で、それを得意な人をいかに見つけて、その人に任せていけるか?と考えよう。
- そのために、戦術の凸凹論が大事。(相互理解)
- もちろん、自分はこれが得意、という「旗」を立てるのは大事。
- 「仕事を減らす罪悪感」について
- 「自由人」になったらダメなんじゃないかな?という罪悪感がある。日本人はまじめだからか。仕事しろよっていう他人の目を気にしてしまっていた。
- 仲山学長曰く:『仕事の ON OFF を切り替えるタイプの人には、理解されにくい傾向があるかもしれないです。 』
- 他人ごととして仕事をしている人は、ON・OFFを一緒にしたくないはずだから。
乗
- 新しいチャンスを拾う「お試しキャンペーン」
- 僕は、周りに流されたり、なにかの結果につながるかわからない機会を避けがちです。たとえば、趣旨のよく分からないお誘いは断りがちでした。一方で、新しい機会に出会う機会も減らしていると言えますが、心理的な抵抗がありました。
- 対策として「これまでの習慣の外に出る」行動に対して心理的な抵抗が起こるので、「お試しで増やしているんだ」と考える、という方法を聞きました。
- 「無駄なことをしている」「人に流されている」のではなく「お試しキャンペーンを実施中なので敢えて乗ったのだ」というイメージを持つようにする、という考え方です。これが参考になりました。
- 強みの条件は「10万字書ける」こと
- 同書の中にある「乗ステージ」に進むためは、「自分が強みだと考えるテーマ」で10万字書けないといけない。自分の現時点では、5万字はいけても10万字は無理だなと。
- だから、自分で「もっとのめりこみたい」と感じる方面のスキルを深掘りして、「卓越」と呼べるレベルに高めたい。と思いました。
- 誰か・何かと掛け算して成果を出すのは大事だけど、自分の強み・軸をもっともっと強くしないと、「1桁の掛け算」になってしまう。
- 10万字の話、つづき
- 仲山学長曰く:10万字とは、たとえば「2000字×50項目分の見出し」をつくれるか、と考えます。書籍の文章量がだいたい10万字です。
- 参加者曰く:10万字書けるかどうか試すのは大変だからどうしようと思ってたけど、それなら ためしに「2000字の1項目」を書いてみて、これを50項目作れるか・・と考えれば分かりやすいですね。
- 強みは「〇〇屋」軸ではない
- 自分の強みが何か、と考えた際、◯◯屋軸で考え過ぎてしまうところは要注意。それは必ずしも強みでは無い。例えば、うちは鶏肉屋。だけど、鶏肉が強みというわけではない。
- 掛け合わせで強みを広げる
- 純粋な「自分の強み」だけで勝負すると、その先の展開が無くなる。
- そこで、自分の強みに対して、「仲間内になら語れます」程度の好きなこと・詳しいことを掛け合わせると、個性や広がりが出てくる。
- どうすれば機会が巡ってくるか
- 凹(弱み)を晒すこと。凸(強み)を主張するばかりでは上手くいかない。上手く弱みを晒せるか。その時「オレこの強み持ってるよ」と云ってくれる仲間がどれだけいるか。
- それは、これまでの発信や人付き合いの積み重ね。
- 縁を増やすと機会が増える
- 当店は「お客さんと●●」というのを軸にして、「お客さんとリアルで飲む」「お客さんとFBでエア飲み会をする」「お客さんとキャンプする」「お客さんと遊ぶ」「お客さんとイベントする」「お客さんをブルワリーに招いて見学して楽しんでもらう」「お客さんにビールを仕込んでもらう」「お客さんと一緒に限定ビールを企画する」「お客さんとビール文化について語る」みたいな活動をずっとやってきたんですが、それがタンポポの産毛を増やすということなんだな。
- で、それが世の中の企業さんたちからコラボイベント(「ビールと食」とか「ビールと旅行」とか)を依頼されたり、「ファンが勝手に企画する宴」とかが開催されるキッカケ(ちょっとした「乗」の表出)になっているのかなぁ、なんてふと思いました。
除
- 除が尊い、というワケでもない。そこは囚われすぎないように。
- 一つ一つの段階をやりきって、条件が整わないと次のステージには行かないよ(^o^)ノ
懇親会と二次会も盛り上がりました!
「こんな会に出てみたい」方へ
弊社では、おそらく今後、不定期にこういったイベントを開催します。
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