こんにちは、川村です。
ネットスーパーでの買い物を、今まさに終えたところです。
買い物過程で、ちょっと気づいてしまったので、メモがてらご紹介したいと思います。
謎の商品名「はじまりはいつも鍋」
利用したのは、「イトーヨーカドーのネットスーパー」。
野菜を物色している際、目を惹くものがありました。
- 国内産『顔が見える野菜。』 はじまりはいつも鍋 1袋(約360g)
ん?
思わず二度見です。。。はじまりはいつも鍋…だと…
お客さんのウケを狙った商品名?
一応聞くけど、何のはじまり?
というか、もうなんとなく気づいちゃってるんですが、これ、あれのパクリもじりでしょ?
でもね、説明書きは(以下ページより引用)、
鍋のベース野菜のみをセットアップし、ボリュームをつけた徳用タイプ。
約2~3人用。原材料:白菜、もやし、長ねぎ。
『顔が見える野菜。』は、国産の農産物に限定して取り扱っております。
※天候、市場等の事情により産地を変更してお届けさせていただく場合がございます。
※写真はイメージです。実物とは異なる場合がございます。
と、いう至極まともな内容。
(ここまでボケといて、何のフォローもないのか…)と、肩透かしを食らった気分。
もちろん、パッケージもとてもシンプル。
この商品名も、心なしか小さく表示されています。
なぜか鍋だけ、謎の商品名シリーズは続く
でも、これだけじゃなかった。
- 国内産『顔が見える野菜。』 鍋がとまらない 1袋(約560g)
- 国内産『顔が見える野菜。』 いい日寄せ鍋 1袋(約300g)
- 国内産『顔が見える野菜。』 エキゾチックな日本の鍋 1袋(約450g)
最後のだけ、ちょっとアレでしょ。
鍋につなげるのに無理があるから、こんなことになっちゃったんでしょw
・・・・・・・・このラインナップはどうしたものか。
他のカット野菜類は、
- 国内産『顔が見える野菜。』 煮物が簡単にできるセット
など、そのまんま。
ちょっと色気が出てるな、っていうものでも、せいぜいこんな感じ↓
- 国内産『顔が見える野菜。』 人気のベビーリーフを入れました (150g)
日本のヒット曲名をもじったネーミング
なのに、どうして鍋だけ。。。。。確実に異彩を放っています。
明らかに、日本のヒット曲名シリーズ。(それもアラフォー仕様)
- はじまりはいつも雨
- 愛が止まらない
- いい日旅立ち
- 2億4千万の瞳(エキゾチック・ジャパン)
最後のなんかタイトルというか、サブタイトルまたはサビだけどね。
まぁ、「2億4千万の鍋」じゃあ、もはや何だかわからないけどね。
そのネーミング、お客さんは買いやすいですか?
まぁ確かにネタにはなりますよね。こうやって。
でも、このネーミング、どこまで売上に貢献するでしょうか?
パッケージは目立たないのに、こっそりこんな名前のついた商品。
「お客様の毎日をちょっと楽しく」的な発想なら、まだいいでしょう。
違いが分からない商品名は、買いにくい
でもね・・・『はじまりはいつも鍋』と『鍋がとまらない』の中身の野菜の違い、商品名だけじゃ全くわかりません!
それよりも、例えば、
- 「魚メインの寄せ鍋用」
- 「味噌味にピッタリ!春菊入り鍋用野菜」
なんていう方がよっぽど親切だし、買いやすいと思うのですが…。
とにかく謎です。命名者は、バブル世代と推測されます。。。
でも、イトーヨーカドー、もとい、セブン&アイHLDGS.のこと。
何かを見越したマーケティング実験かもしれません。。不気味です。
最後に…「はじまりはいつも雨」の「雨」を「鍋」に替えると、「♪はじまりは~いつも~鍋~、鱈を除けて~」。
合コンで鍋つつきあって恋が芽生える、みたいな歌詞になっちゃいますね(汗)。
おあとがよろしいようで…。
PS
弊社コンサルティングでは、一緒にコピーを考えたり、こちらから提案をしたり、現行のコピーに対してコメントをしたり、「スキルの習得」と「売上につながる実践」の両方をサポートしています。興味のある方は、以下のページをご覧ください。
この記事を書いた人
-
コマースデザイン株式会社 取締役 コピーライター/コンサルタント
ライターからEC業界に転身。商品コンセプト立案やキャッチコピーなど「売れないオリジナル商品」の立て直しを得意とし、ヒット商品を多数企画。中小規模の店に対してわかりやすいコンサルティングを提供しつつ、講演や寄稿も行う。黄色本・マンガ本の著者でもある。
≫Twitterはこちら