「ご一緒に、ポテトもいかがですか?」
ファーストフード店で、一度は言われたことのあるセリフではないでしょうか。
ハンバーガーのついでにポテトを、コーヒーのついでにアップルパイを… 「ついで買い」を促進して、客単価アップを狙う基本的な方法ですね。
先日、大きな「ついで買い」を発見しました。
万全を期すためのウエディングプラン
1日1組限定で、セルフケアを推奨するウェディングプラン、「Wellness Wedding(ウェルネス ウェディング)」。
ブライダルドックとセルフケア啓発のプラン
パンパシフィック横浜ベイホテル東急で、先月より販売開始されたウェディングプランです。プレスリリースによると、
ブライダルドック(健康診断・婦人科診断など)に加え、管理栄養士による食生活のアドバイス、検査結果に応じて加圧トレーニングなどでの体調管理、エステでのリラクゼーションプログラムなど、結婚前の二人のセルフケアを啓発するプラン
とのこと。
人間ドック受診はいかが?という「ついで買い提案」
このホテルでの挙式・披露宴成約者向けのサービスというから、さしずめ、「結婚披露宴とご一緒に、人間ドックもいかがですか?」ということになりますね。
料金は「150,000円~」とのこと。高いポテトですw
でも、ホテルでの挙式・披露宴は、200万円~がザラですから、ある程度、金銭感覚がマヒしていますし、「この機会に、人間ドックを受診できるんだったら…」と、まさについで買いが見込めそうですよね。
人間ドックは提携している病院での受診ですから、ホテル側の利益はそんなにないかもしれませんが、結婚前のブライダルチェックなどの需要はやっぱりありますし、結婚の意識が高まっている、式場選びの際に勧められるというのが大きなポイントですね。
花嫁ドリームなんて言葉もあるくらいですから、夢の結婚生活はパーフェクトにしたいものですw
ついで買い提案は、お客さんにとっても嬉しいこと
また、「診断結果に応じたオリジナルメニュー」というのも良いですね。
「人と違った、自分たちだけのオリジナルな結婚」に、多くのカップルは憧れる傾向にあります。
話題性と実用性を兼ねた、ついで買い施策だと思いました。
こんな高額な「ついで買い施策」(いわゆる同梱提案)はなかなかないでしょうが、自店の商品を販売する上で、ご一緒に…と勧めやすいものがあるはずです。
ネットでも、リアルでも、一つ商品を手にしてまだ何か探しているような素振りのお客さんには、声をかけてあげたいものです。
客単価アップはもちろん、「良い商品を勧めてくれた」「一緒に買えて良かった」など、お客さんにとってもうれしいことなのですから。
PS
弊社コンサルティングでは、このような「客単価アップ」のご提案や、「広告費用をかけない売上アップ」や「忙しすぎるお店のための業務改善」などEC全体への支援をしています。Web会議でお話ししながら、お手伝いをします。興味のある方は、以下のページをご覧ください。
この記事を書いた人
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コマースデザイン株式会社 取締役 コピーライター/コンサルタント
ライターからEC業界に転身。商品コンセプト立案やキャッチコピーなど「売れないオリジナル商品」の立て直しを得意とし、ヒット商品を多数企画。中小規模の店に対してわかりやすいコンサルティングを提供しつつ、講演や寄稿も行う。黄色本・マンガ本の著者でもある。
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