3月11日(金)に発生した三陸沖を震源とする「東北地方太平洋沖地震」により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様、そのご家族の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
想像を絶する大災害が起きて、4日。
私たちは、これでもか、これでもか、というつらい現実と向き合っています。 被災地の惨状と、被災者の方たちのことを思うと、胸が潰れそうになります。 被害の大きい地区で、安否が不明のお客様もいます。
ただ、幸いにも被災を免れた私たちは、しっかりとこの国を支えなければなりません。
働ける人は働き、お金を使って経済を回すこと
多くの方も言っているように、「不謹慎」「自粛」ムードで、日本全体が停滞してしまうことは得策ではありません。
働ける人は働き、お金を使って経済を回さなければ、支援もままなりませんし、被災地以外の場所で、職を失う人が増えてしまいます。
不安は多々ありますが、それでも徐々に生活を戻していきたいものです。
そこで、ネットショッパーの1人として、今だから気をつけたい、ネットショッピングの心得をまとめました。
1)すぐ購入せず、店舗表示を確認する
被災地のショップは、運営できない状態にあるところが多いです。
特に、震災の影響でによる配送の遅延等の表記がない場合は、手が付けられない状態にあると思って下さい。津波で店舗を失っていても、ネット上なのでお店が残っているだけです。
楽天市場では、ショップが「改装中」という表示になり、買い物ができなくなっていることが多いですが(全てではありません)、Yahoo!Shoppingや、モールではない独自店は、確実に被災している地域のショップでも、普通に買い物できる状態になっているようです。
購入前に、会社概要などでショップの所在地を確認し、自分で判断しましょう。
被災されていれば、いくら問い合わせをしても、当然返事は来ません。
2)パニック購入を控える
あれだけの大災害を見れば、不安になるのは当たり前です。
「備えないと、大変なことになる!」と、慌てて防災用品を購入する方がとても多いです。
首都圏のスーパーやコンビニでも買い占めが横行しているという話も聞きますし、実際スーパーに行ったら見事に棚が空でした。
パニックを起こしているときは、「何が何でも買わないといけない」と、思い込んでしまい、我先に!となるようです。
売り切れていても、「いつ入るか」「なぜ売り切れているか」「どこで買えるんだ」など、執拗に問い合わせたりするケースも少なくありません。
ただでさえ、配送網の乱れにより、ショップ側も大変な時期です。
無理な問い合わせやクレームも、くれぐれも止めましょう。
3)配送状況を確認する
震災や停電により、物流にかなりの影響が出ています。
ページ上に記載されている配送日などを、きちんとチェックしましょう。
下記は、配送業者さんからのお知らせです。
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普段から、予約購入であったり、定休日であるにも関わらず、それを確認せずに日付・時間指定で購入し、希望通りに配送されないとクレームをつける人。
それなりにいるようです。ただでさえ、大変な時期です。
自己都合だけで動かずに、きちんと確認し、融通の利く体制をとりましょう。
4)ネットショップを応援する
普段からネットショッピングを多用している私にとって、ネットショップはなくてはならないものです。ネットショッピングは、商品はもちろん、物流も命。
商品があっても、「配送が×」では届けられませんし、配送できても、商品が入荷しなければ、営業できません。
普段、重い物を持たなくてよい、注文したら翌日届く、買い物のアドバイスをもらってピッタリの物を買える…などなど、日頃お世話になっているネットショップを、こんな時こそ応援しましょう。
だって、この非常事態がずーっと続く訳ではないんです。
必要になった時に、お店が潰れてしまっていたらどうします?
実際、ネットショップの店長さん達は、とてもお客様思いです。
いつも、「どうしたらお客様に喜んで頂けるか」を考えている人が本当に多いです。
配送業者さんだって、仕事とはいえ、自分が重たくて運べない商品を、代わりに運んで届けてくれます。
「お金を払って買っているのだから当然」とお客様面をせず、日頃の「当たり前にものが届くこと」に感謝して、いつも通り購入しましょう。
1人でも多くの救出と、1日も早い復興を願って。
この記事を書いた人
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コマースデザイン株式会社 取締役 コピーライター/コンサルタント
ライターからEC業界に転身。商品コンセプト立案やキャッチコピーなど「売れないオリジナル商品」の立て直しを得意とし、ヒット商品を多数企画。中小規模の店に対してわかりやすいコンサルティングを提供しつつ、講演や寄稿も行う。黄色本・マンガ本の著者でもある。
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