こんにちは。コンサルタントの石黒です。
「今使わないけどどうしても捨てられない物」ってありますよね?
僕にもあるんですよ。別れた彼女からもらった時計とか、 昔好きだったアーティストの(恥ずかしい)グッズとか…。
処分に困っていたんですが、いいサービスを見つけました。 『ミニクラ』といって、要は荷物を預かってくれるサービスなんですが、 これが調べてみると、ただ預かるだけじゃなくて、 全く新しいカタチで戦略的に商売を広げているんです。
ECにも関連するサービスなので、紹介します。
手軽に荷物を預けて、そのまま売れる!
荷物を預けるといっても、倉庫を借りるわけじゃありません。
預けたい物を箱に詰めて、宅急便で送るだけ。それで保管料月200円。
安くて手軽が『ミニクラ』の売りなんです。
▼箱に詰めて送るだけ。「minikura」の詳細はこちら
で、ここからが『ミニクラ』の面白いところ。
預けた荷物をデータ化→そのままヤフオクで売れる
預けた物を撮影してリスト化してくれるので、Webから確認できるんです。
しかも、そのままヤフオクにも出品できる!!
落札者への配送も『ミニクラ』が代行してくれるので、初心者にもとっつきやすいのがポイントです。
「預けられる」から「売れる」にシフトチェンジ
荷物を安く手軽に預けたい人はたくさんいますね。
それに比べて、「初めからヤフオクで物を売りたい」という人は、それほど多くはいないでしょう。
『ミニクラ』の商売の上手さはそこにあるんです。
「荷物を送る→ヤフオク出品」に誘導する秀逸な導線
まずは、安くて手軽なサービスをアピールして、「預けたい」というお客さんをたくさん集めてくる。
さらに、預けた物をWebで見せることによって、「売りたい」という気持ちを呼び起こし、ヤフオクへ誘導する。
この二段構えの展開を、すごく戦略的に作っているんですね。
しかも、保管料に加えて、ヤフオクのサービス料や手数料と、押さえるところは、きっちり押さえているわけです。
ますます広がりを見せるCtoCのECサービス
「荷物を預かる」というビジネスを、「ユーザーが物を売る」というビジネスにまで発展させた、今までにないビジネスモデル。参考になりますね。
個人の発信力を高めるECサービスが台頭
先日のブログで紹介したフリマアプリ『フリル』もそうでしたが、ユーザーの発信力を高めるサービスが、今すごく広がりを見せているんです。
それだけたくさんのユーザーが「発信したい」とか「売りたい」というニーズを持っているのだと思います。
こうしてCtoCがさらに身近で、活発なものになっていけば、その分、ユーザーも強力な売り手として成長していくということ。
EC事業者も、うかうかしていられませんね。CtoCを含めたEC業界の動きに、今後も注目しましょう!
PS
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この記事を書いた人
- エクステリア通販会社にて、店長業務に加えて物流・ユーザサポート・システム開発まで幅広く担当。市場ニーズと競合度を見極めて自社オリジナル商品を企画、自ら販促全般まで行って人気商品を量産。楽天ショップオブザイヤーにてジャンル賞を受賞したが、独自ドメイン店にも明るい。休日はバンド活動中。