2017/5/31、弊社にて、ネットショップ運営の勉強会を開催しました。 今回は、楽天株式会社が一部出店者向けに提供している「R-Nations」という企画の一環です。R-Nationsに参加する店舗グループの勉強会として、弊社坂本に講演のご依頼を頂き、開催の運びとなりました。 大変好評でした!以下、レポートします。
今回の勉強会の趣旨
R-Nations(楽天ネーションズ)とは?
楽天では、一部店舗を対象に、複数の有名店舗が新人店舗を指導して売上を伸ばす、という企画を行っています。これを「R-Nations」といいます。
今回ご参加頂いたのは、株式会社PBIの高木孝社長が主催するグループの方々です。高木さんは、メンズファッションの有名店SILVER BULLETなど様々な店舗を運営しておられます。
弊社メンバーが、参加者の皆さんに楽天ネーションズの評判を伺ったところ、「店同士のつながりができるのが良い」とのお声が多かったです。
「相談できる人がいなかった」「誰かに相談するということを思いつかなかった」という方が、仲間に恵まれ、熱心に店舗運営に取組んでいるご様子でした!
ネットショップ運営の「本質論」をお話ししました
今回の勉強会は、高木さんのご依頼がきっかけで、高木さんが指導する店舗グループのために開催されました。
「テクニックや戦術については習得しやすいけど、店舗運営の核となるような本質的な話を学べる機会が中々ないから、一緒に何かできないかな?」とのご相談でした。
既に弊社のネットショップ運営ノウハウ本(通称:黄色本)は課題図書として皆さんにお読み頂いているそうで(ありがとうございます!)、その続編となるような考え方・事例などを色々とご紹介しました。
楽天R-Nations勉強会の内容
R-Nations講師の高木さん挨拶
まずはじめに高木さんから、ご挨拶をいただきました。
楽天界隈のネットショップ業界に通じている方はご存じかと思いますが、高木さんは、経営者として忙しい中、大変な熱を持って、参加店舗の皆さんを支援しています。
それを受け、店舗の皆さんも大変熱心に取組んでいます。なので、開始の時点から会場が活気に満ちていました!
講演「メーカー型・仕入れ型ECのための独自化」90分
坂本が90分の講演を行いました。
競合が増え、「Amazon品質が当たり前」になってきた世の中で、埋もれない店とはどういうものか。具体的にどんな成功パターンがあり、どんな事例があるか・・というものです。以前から時々行っている講演をベースに、考え方や事例を大幅に拡充してお伝えしました。
本質的には競争を避けるための話ですが、前編では敢えて、「競争とは何か」「比べられて選ばれる店とは」といった、競争のメカニズムについて紹介しました。
競争はしないにこしたことがありませんが、現実問題、ほとんどの店は今この瞬間も競争をしているわけです。「競争から逃げずに真正面から考える」という趣旨でした。
後編では、競争を避けるためのお話です。メーカー直販型、仕入れ型、それぞれに合わせて様々な考え方・事例をご紹介しました。
前編の「比べられて選ばれる」話とは違って、「比べられずに選ばれる」ためにはどうするか、といったお話です。
坂本曰く「競争に負けない考え方、競争しない考え方、両方大切」とのこと。それにしても盛りだくさんな内容だったかと思います(講演した本人も、最後はフラフラに…)。
ワークショップ 60分
後半は、打って変わって実践編です。INPUTからOUTPUTタイムへ。
私が司会を担当し、数チームに分かれて、ワークショップを行いました。
各チームに弊社コンサルタントも加わり、アイディア出しの壁打ち役を担当。高木さんも皆さんの様子を見ています。
聞いて学んで満足して終わり、ではなく、自店舗の競争力とは・・改善点とは・・独自化するためには・・・と、頭に汗を掻きます。
考えたら、チーム内でシェアします。アイデアや問題意識は、人に伝えると明確になりますよね。弊社コンサルタントも参加して、話し合います。
頭に汗して熟考する時間・チームでシェアする時間・まとめと、メリハリを付け、脳をフル稼働して頂きました!
勉強会のおさらいとまとめ
とはいえ1日だけの講座なので、いまいち自店舗に落とし込みきれない方も複数いらっしゃいました。
そこで、しゃべり足りない坂本が再び登場。本日のまとめと、各店舗の方へのコメント、オマケ話の数々を披露しました。
が…懇親会の時間が…押してます…!(幹事さん、ご迷惑おかけしました)
参加者の声
皆さん熱心で、問題意識が高いこともあり、大変ご満足頂けたようです。
終了後、坂本曰く「本当はもっと色々あるんだけど伝えきれないから、弊社のコンサルティングも落ち着いたら受けて欲しいなあ」とのことでしたw 参加者の方から「コンサルティングに興味がある」とのお声も頂いたので、いずれまたご縁があれば嬉しく思います。
頂いた声から、一部をご紹介します。
自店舗の強みを見直すきっかけになった
- 本日はありがとうございました!自店の強みについて、改めて考え直すきっかけになりました。僕が思っていた強みって本当に強みなのか?もっとお客様の声に耳を傾け、◯◯◯◯にコミットして親バカ状態に注意していきたいと思います!(株式会社ピー・ビー・アイ/高橋 勇斗 様)
- 「製品」と「◯◯」は、別!まだ私たちは「製品」を売っていたと改めて自覚しました。どうしたら「◯◯」になるのか。何がお客様に刺さるのか。しっかり考えたいです。(有限会社エッジ/海老澤 亜衣 様)
顧客起点の大切さを学ぶことができた
- アマゾンでお買い物されるお客様が、楽天でお買い物したいと思って頂けるのは何か。商品のその先の提案が必要だということ。とても大事であることを学んだ。(作業服とカジュアルの店オーツカ/大塚 ゆうこ 様)
- 「お客様の視線になって、販売をしていかなくてはならない」とわかっていても、そこへ向かう考え方がうまくいかず、悩んでいておりました。「◯◯◯◯◯◯」の仕方が理解できたのは、とても大きな進歩でした。本当にあっという間の価値ある勉強会でした。貴重なお話を頂き、本当にありがとうございました。(ゴック株式会社/田中弘子 様)
- お客様の観点に立って全てを考えること、商品にしても違う観点から考えること、具体的に説明していただいたので、やっているつもりで、実は出来ていないことが沢山あると気づかされました(有限会社コマースゲート/長谷川 和乃 様)
- つい忘れがちなお客様目線を常に意識することの大切さを再認識しました。また、自店の独自化について、あらためて考えるきっかけを頂きました。まだモヤモヤしてることが多いので、スタッフ全員で話し合って掘り下げていきます。(有限会社エッジ/久保 エリ子 様)
他にも様々なコメントをいただきました。
高木さん、皆さん、ご清聴ありがとうございました。
売上が伸びるのは嬉しいものですが、そのあとすぐに売上が落ちると困ります。長く売り続けたいですよね。なので弊社では、早く売上・利益を高めるための施策を提案しつつ、他店に埋もれず「長く売り続けられる店」を目指すというスタンスで、今後も発信を続けていきます!
PS
弊社坂本は、現在全国を回ってセミナーをしています。県庁など自治体が主催のものです。テーマとしては、ECだけでなくリアルでも使えるようなコピーライティング、お金を掛けない集客、中小企業ならではの業務効率化や組織体制など、EC販促に限らず経営全般の話題を扱います。
今後の講演予定はメルマガでご案内しますので、まだ購読されていない方は、お申し込み下さい!
PPS
おみやげに、夜のお菓子「うなぎパイ」を頂きました!ありがとうございました。
この記事を書いた人
-
コマースデザイン株式会社 取締役 コピーライター/コンサルタント
ライターからEC業界に転身。商品コンセプト立案やキャッチコピーなど「売れないオリジナル商品」の立て直しを得意とし、ヒット商品を多数企画。中小規模の店に対してわかりやすいコンサルティングを提供しつつ、講演や寄稿も行う。黄色本・マンガ本の著者でもある。
≫Twitterはこちら