【クイズ】違反行為を探せ!正答率5%!ベテラン店長でも気づかないやりがちな楽天のペナルティ・違反点数制度とは?

本日は、楽天店舗を運営しているすべての店長さんに、挑戦して欲しい「クイズ」をご用意しました。「楽天店舗の禁止事項(ガイドライン違反)」を見つけてください。正答率はなんと5%!出店歴10年以上のベテラン店長でも苦戦した難問です。 「ウチは問題ない(はず)だから関係ないな、今忙しいし」と思われた方、ちょっとお待ち下さい!実は、楽天のペナルティ(違反点数制度)は対岸の火事ではありません。知識不足が原因で、「うっかりペナルティ」を受けてしまう例が多発しているんです。 あなたのお店は、ペナルティのリスクを回避できるでしょうか?!チームでEC運営している方は、スタッフさん・外注さんにも試してもらい、自店の危機察知能力をチェックしてみましょう。 ※ご存じない方へ:楽天市場では「違反点数制度」という禁止行為を取り締まるための規約があります。景表法違反など「ユーザーに不利益をもたらすようなNG行為」が、ガイドラインとして定められています。違反が発覚すると、内容の深刻さに応じて「違反点数」が加算され、累積点数が一定ラインを越えるとペナルティ(検索表示制限や罰金など)が課せられます。

あなたはペナルティを回避できるか?!

それでは、クイズですッ!
シーンは父の日商戦。この事例と被る部分がある方は、もしかすると・・・販促内容を見直さないと、マズイかもかれません^^;

この図の中に違反行為が4つあります

あるネットショップでの「父の日商戦」の計画をご覧ください(架空の例です)。
一見、何の変哲もなさそうな事例ですが、この中には全部で4か所の禁止行為が紛れています。違反点数制度に定められた項目です。

ちなみに、これらの違反が厳密に適用された場合、この違反点数の合計は95点に達し、ペナルティが課せられる上に、なんと毎月140万円の罰金支払いに該当するレベル!!(あと5点の違反を喰らい、累積違反点数が100点になってしまうと強制退店・・・)

楽天運営者としては、禁止行為に該当する部分をさくっと見つけ、ちゃちゃっと修正できるスキルが求められますよね。ということで、この中にある「4つの禁止事項」を見つけてください!わかりますか?

父の日限定商品として、銘柄を選べる「名入れ焼酎」を企画し販促した事例

全問正解出来る人、少ないんです

どうでしょうか。 4つの禁止事項を全部見抜くことはできましたか?
「問題ないように見える」「4つもないよね・・?」という方も多いのではないでしょうか?

実はこのクイズ、以前に楽天のベテラン店長陣20名に出題したことがあるんですが、全問正答されたのは「たったの1人」でした。 ベテラン陣ですら正答率5%ですから、どれだけガイドライン遵守が難しいか、実感が湧いてくるかと思います。

実は、違反点数制度に引っかかる人が増えています

店長さんの中には、「これまでずっと運営してきて、特に指摘されていないからウチは大丈夫」と思われる方もいると思います。ですが、それは「これまで運良く指摘が入らなかっただけ」ということはないでしょうか?

私は職業柄、日々沢山のネットショップを見ていますが、無自覚で「やらかしてしまっている」お店はかなり多いです。また、「自分は問題ないと思っていたのに、楽天のペナルティを喰らってしまった」という話も、最近よく耳に入ってきます。 自覚していないだけで、あなたのお店もそうかもしれません。

また、「楽天の禁止事項」というと何か楽天が勝手に決めたルールのようですが、内容は「景品表示法」など法令遵守のための項目が多いんです。つまり、「楽天で無自覚に違反してしまう」人は、他のモールや本店もリスクに晒しているわけです。

そうした無自覚の違反に気がつけるよう、クイズの解答をしっかりご確認いただければと思います(後述)。

違反点数制度に引っかからないためには?

違反点数制度・ペナルティの「地雷」を踏まない方法は、ただ一つ。
「禁止事項を把握しておくこと」です。店を守れるのは自分たちだけですから、店長さんだけではなく、ECチーム全員で確認しておく必要があります。

「要注意事項」の要約資料を差し上げます

楽天の禁止事項は規約の中に明記されていますから、スタッフ皆で常日頃から見れば良い・・わけですけど。ただ実際は忙しくって手が回らない方も多いはず・・

「ウチもマズイことやっているかも・・・規約を見直した方が良さそうだ」と実感が湧いたとしても、 「忙しくて時間が取れない」「ガイドラインが多すぎて把握しきれないよ!」という店長さんは、多いのではないでしょうか?

忙しい方でも規約を把握でき、「先手の対策」が打てるようになるにはどうするか?
忙しい店長さんに代わり、「うっかりペナルティが発生しやすい禁止事項」を、弊社の方で厳選しました(後述)。

違反行為を把握すれば運営がスムーズに

「何が違反行為にあたるのか」「特に気をつけるべき箇所はどこか」を把握しておけば、運営がスムーズになります。

規約を知らないと、通達後に修正対応に動き出すので、ストレスです。
修正の手間・コストが膨れますし、想定外の事態なので突発的な対応を強いられます・・。また違反度合いが深刻な場合は、罰金(一番重いペナルティだと退店というケースも)が発生することもあります。ツラいですよね。

一方、ガイドラインを知っていると、大きなメリットがあります。
「指摘されて直す」んじゃなく、最初から違反が「ない」ので、修正を強いられることはありません。つまり、手間コストがぐんと抑えられます

また、安心して計画通りの店舗運営ができるので、「想定外の突発対応」に振り回されることも無く販促に打ち込め、利益増を目指しやすいです。

「スタッフ全員」で理解しましょう

ご自分だけでなく「チームで把握しておく」ことも必須です。
店長さんご自身だけでなく、スタッフやSOHOさんが、売上を上げるために「よかれ」と思って対応したことが「思わぬ違反」に当たってしまったとしたら、双方浮かばれませんよね・・・

答え合わせしましょう

引っ張ってすいません!クイズの答え合せです。

「解答編」をダウンロードしてください

クイズの解答編は、こちらからダウンロードしてください(※お手数ですが、メアドの登録が必要です)

今回のクイズの答えだけでなく、特に注意すべき「やりがちな違反事項」をリストアップした資料も一緒にダウンロード出来ます。

お読みになって、「こんな細かい部分まで、厳格に守らなきゃいけないの?」と思われたかもしれません。 実際問題、これらは、いまも多くの店で(うっかり)やられている違反です。なので、こういった違反をしても、いきなりペナルティではなく、最初は指摘や対応依頼で済む場合もあるとは思います。楽天も、あくまでお客さんへの不利益がないようにしたいはずで、魔女狩りをしたいわけではないはずです。

ただ、だからといって油断するのでは無く、こういうのはNGなんだ、という意識をちゃんと持っておいてくださいね。

「補足資料」も合わせてお読み下さい

このクイズの内容は違反行為の「一部」ですから、この範囲だけ把握いただいても仕方がありません。

そこで活用頂きたいのが前述の「やりがちな違反事項」の資料です。これを使って、違反点数制度・ガイドライン全体をおさらいしてくださいね!この資料は社内の他のスタッフさんにも、ぜひ共有ください。

ちなみに、この資料は以前の記事でもご紹介したものです。よろしければ下記の記事も併せてご一読ください。

まとめ

今回は、クイズの解答だけでなく、今後社内で取り入れていただきたい「ペナルティを防ぐための資料」も一緒にご紹介しました。

普通に健全な店舗運営をしている方にとっては、ネガティブに受け取られがちな楽天の違反点数制度ですが、前述のように、これは「楽天店のための話」ではなく、EC事業として法令遵守するための話でもあります。

「何が違反行為なのか」を把握することで、本店を含むEC事業全体のリスクを減らすことができます。面倒ですが、一旦把握しておけば、日々の運営もスムーズになります。

この機会に体制を整えましょう。前向きに取り組んでいただくきっかけになれば嬉しいです。EC業界に知り合いがいる方は、ぜひ「このクイズ分かる?」などと出題してみてくださいね!

PS
弊社のコンサルティングでは、売上アップや利益率の向上だけでなく、こういった「店舗運営上の気になること」を減らすための相談もできます。前向きな仕事に集中して頂けるよう、右腕としてお手伝いをしています。ぜひ一度ご問い合わせください。

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この記事を書いた人

味藤絵美子
有名EC企業にて、店舗の立ち上げから店長まで一連の運営業務を経験し、実績を重ねる。その後、食品メーカーに転職、衰退した人気店の建て直しに尽力。2年間でアクセス数4倍、転換率2倍とし、再成長させる。メーカー型、仕入れ型、大規模、小規模共に経験している守備範囲の広さが強み。ネットショッピングが大好きで、女性ならではの柔らかい物腰の中に、鋭いお客目線が光る。

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