新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、ひと月以上経ちました。日本の私たちの生活はもちろん、世界でも状況は時間と共に変わってきていますね。
私が以前住んでいたニューヨークでは、6月22日から「新型コロナウイルス対策のフェーズ2」に移行しました。美容院や小売店の規制付きでの営業再開などが許可され、以前と全く同じではないものの、少しずつ生活を取り戻しています。
とはいえ、コロナの影響は少なくなく、友人とよく行ったバーが閉店になったり、州によってはいまだにコロナウイルスの感染者が増えている様です。現地の友人に状況を聞くと、まだ仕事が再開していない人、デモにより近所の窓ガラスが破られ危ない目に遭いそうだった人、日米両方の給付金の対象外になった人などと様々でした。
ただ、彼らからは「オンラインでレッスンを始めたから見にきてね」などと英語やヨガなどのお誘いがきたり、「リモートで飲み会をするから参加して!」などと前向きなメッセージが多く届いています。「せっかくリモートになったのだから、海外の人も巻き込もう」などと、人の入れ替わりが多いニューヨークならではの発想で新しい環境に対し、少しずつ適応しようとしています。
このようなコロナ下において、「危機の中でどうやって成長するか」について、以前もご紹介したJim Connollyさんが、ブログに綴っていましたのでご紹介します。
状況は日本と全く同じではありませんが、参考にしてみてください。
危機の中で成長できるのはどんな人?
この記事を読んでいる中小企業の経営者の中には、世界のコロナ禍である2020年にも絶対に成長する人がいます。これは本当です。
それは、どんな人かというと
1.現在の危機をしっかりと調査・把握し、事業運営の改善方法を見つけ
2.今後の展望に基づいて、市場での価値を飛躍的に高める機会を探し
3.サービスを提供する人々の新たなニーズに適応していく
人です。
なおかつ、そのような彼らは急激に成長するだけではなく、今まで以上に市場での価値を高め、大切にされるようになるでしょう。
なぜこういったチャンスが存在するかというと、他のほとんどの中小企業の経営者が、上記のいずれも実施しないからです。ただ待ち続けるだけです。じっと座り、いつもやっていることを続けて時間やお金を使い果たす前に、物事が良くなることを願っているだけです。’07〜08年の金融危機(リーマン・ショック)で他の人がそうしたように。
あなたはどっち?行動が分かれる2つのグループ
危機的状況に直面したときに、中小企業の経営者がどのような行動をとるかを観察すると、2つの大まかなグループに収まる傾向があります。そして大体において1つのグループは成長し、もう1つは停滞します。
■成長するグループ
自分のアプローチを状況に適応させ、直面している危機から他の人を助けようとします(繁栄戦略は、私のクライアントとの仕事の中心的な焦点となっています。それはあなたの焦点でもあるはずですよね)。
■停滞するグループ
戦略を持っていません。物事が速く変化する中、実行可能なビジネス戦略を進めることもなく、適応に失敗することすらありません…。
成長するには、何から始めるか?
いつもとは違う、変化するニーズに基づき、サービスやお客さんを観察してください。
ただし、最近、中小企業の経営者と一緒に繁栄戦略に取り組んでいて学びましたが、全員に当てはまるアプローチはありません。ある人には目を見張るほど効果的な戦略も、他の人には効果がなく、私もクライアントと一緒に個々の戦略をまとめていく必要がありました。
とはいえ手始めに、状況に合わせて、サービスの提供範囲や営業時間、支払い方法、集客戦略などを見直すことをお勧めします。また、マーケティングメッセージや広告も確認してみましょう。今まではうまくいっていたことも、より状況に合わせた提案に置き換える必要があるかもしれません。
顧客や市場の声に耳を傾けてください。そして、耳を傾け続けてください。状況は急速に変化しており、顧客のニーズは変化し、それに伴ってチャンスも変化していきます。しばらくの間は「いつも通りのビジネス」ではないので、適応する準備をしておきましょう。
あなたのビジネスは、あなたがコントロールしているのです。風向きは変わりますが、帆を張るのは自分です。
だから停滞しないでください。
あなたが選択すれば、あなたは成長することができるからです。
まとめ
ジムさんらしい前向きでポジティブな言葉ですよね! 実際にはいろいろな事情で「待つしかない」という状況もあるかと思います。ただ、どの様な心持ちで待つのか次第で、その後の行動を変えられることをジムさんは言いたいのではないかと思います。
現在の状況ですと、何かとネガティブに考えてしまいがちですが、ジムさんのクライアントを始め、世界中の人々も同じ様なことで悩んでいる状況です。ジムさんも「繁栄戦略」をクライアントと考えているとのこと。私たちもそうです。最近は、今後の方向性・戦略について一から考えたい方からのご依頼が増えています。
新規事業による方針転換も成長戦略も、あなたのとなりで一緒に考え、力になります!
ひとりで悩まず、気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
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コマースデザインは、EC事業のコンサルティング会社として、ECのお役立ちツールやECコンサルティングを提供しています。全サービスの累計支援先企業は23,000社を突破しました。「色々な個性を持ったお店が数多くあり、お客さんに豊かな選択肢があるEC業界」を目指し、中小ネットショップ事業者の皆様の「強み」を引き出す支援を行っています。
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