楽天出店者のみなさん、『検索順位チェック』は正しくできていますか?
検索順位チェックとは、”自社商品が検索結果で何位に表示されるか”をキーワードごとに調べること。順位は売上に直結するので、対策のため皆さんやっているはずですが、結構『なんとなく』でやりがちですよね。
たとえば…
- 思いつきで、なんとなくキーワードを選んで調べている
- 毎日チェックしたり、全然見なかったりと、気まぐれでやっている
- 「落ちた!」「上がった!」とため息をついたり喜んだり。でも次の瞬間には画面を閉じている
といった具合です。
たしかに順位チェックは手間だし面倒なので、こうなってしまうのもよくわかります。でもこれでは“時間をつぶしてる”だけで、SEO的な効果は得られないんですよね。
そこで今回は、楽天の検索順位チェックについて、以下をお伝えします。
・前半:”良くないやり方”と”正しいやり方”を通した、「検索順位チェックの考え方」
・後半:上手なお店が取り入れている、「忙しくても毎日順位チェックできる方法」
後半の方法論では、手間や面倒さの問題を一発で解決する「検索順位チェックツール」(無料もあります!)をご紹介します。読み終わる頃には、“時間つぶし的なチェック”を脱し、ツールを駆使した”効果的かつ効率的なチェック”ができるようになるはずです!ぜひ最後までお読みください!
前提:検索順位のチェックとは
まずは前提として、「楽天の検索順位チェック」の意味や目的を簡単に整理しておきましょう。
どういう意味?
楽天における検索順位チェックとは、楽天市場のモール内検索において、
- あるキーワードで検索したときに、自社商品が何位に表示されるのか?
- その順位は、上がり調子なのか下げ調子なのか?
- どんなライバル商品と戦っているのか?
何のためにやるの?
なるべく高い順位に自社商品を表示させ、売上を守る&伸ばすために行います。
検索順位は売上に直結し、高ければ高いほどアクセスや売上が伸びやすくなります。なので、なるべく高い順位に表示させ続けるのが理想です。そのためには、日々、検索順位を定点観測し、状況の変化を素早く察知して、対策をし続ける必要があります。
この状況の変化を察知するのが、検索順位チェックです。「検索対策のはじめの一歩」とも言える、超重要な施策です。
普通はどうやるの?
一般には、
- (1)チェックすべきキーワードを決め、
- (2)実際に検索して、「自社商品が、どれぐらいの検索順位か」を記録し、
- (3)対策を練る
のが基本動作です。
ただ、チェックするキーワードは、一商品につき一つではありません。例えば、イチゴのケーキを売っているとしたら、「ケーキ」以外にも「ストロベリーケーキ」「誕生日ケーキ」「ホールケーキ」のように、お客さんが検索に使うだろうキーワードそれぞれでチェックする必要があります。
単純作業ですが、手間も時間もかかるので、ついつい「思いつき」や「気まぐれ」でやってしまいがちな施策でもあります。
(1)順位チェックの良くないやり方・正しいやり方
さて、ここから本題です。そんな楽天における検索順位チェックの「良くないやり方」と「正しいやり方」について、以下3つの観点でご紹介します。
1.チェックするキーワードの選び方
2.チェックを行う頻度
3.チェックしたあとのアクション
先に、NG例として「良くないやり方の典型事例」を紹介します。その後で、OK例として「正しい方法とそのメリット」をお伝えしていきます。
1.チェックするキーワードの選び方
【NG】思いつきでなんとなく選ぶ
まず1つ目が、キーワードの選び方です。
よくある典型的なNG例が、思いついたキーワードでなんとなく順位チェックするケースです。思いつきでチェックすると、激戦区ばかり見てムダに落ち込んだり、あまり効果のないキーワードの上位表示でぬか喜びをしたり、といったことになります。
たとえば、”洋菓子店コマース屋”というお店があったとします。
- 商品はケーキだから『ケーキ』で検索→いくらページをめくっても出てこない…とため息
- じゃあ『コマース屋のケーキ』ならどうだ→1ページ目だ!と喜ぶ(でも別に売れない)
…という具合です。特にヒントや活路を得るでもなく終わりがちです。
【OK】「売れるキーワード」をチェックしよう!
チェックするキーワードは、「アクセスや売上につながる『売れるキーワード』」から選びましょう。
理由は明確です。売れるキーワードの動向こそが売上に直結し、売上を守る&上げる効果が期待できるからです。裏を返せば、「売れないキーワード」の順位の上下はあまり売上に影響しない、つまり調べても意味がないとも言えます。
売上やアクセスがまったくのゼロでなければ、必ず何かしら売れるキーワードがあるはずです。
なぜなら、ゼロではない=お客さんはあなたのお店にアクセスし商品を購入している=何かしらの検索でお店を見つけている=「売れるキーワード」があることになるからです。
売上を守る&上げるためにも、「商品がケーキだから『ケーキ』」と決めつけるのではなく、RMSの「楽天サーチ流入改善」などで売れるキーワードをあぶり出し、その順位をチェックするようにしましょう(※)。
※売れるキーワードは1つとは限りません。売上が高いほど、いくつも存在するはずです。 (ケーキ屋の例で言えば、「誕生日 ローソク付き ケーキ」「スモールケーキ(6号)」など、ニッチな言葉経由で案外売れていたりするものです) データを見て、いろいろなキーワードで検索順位チェックをしてみましょう。
2.チェックを行う頻度
【NG】気が向いたときだけチェックする
2つ目は、順位チェックを行う頻度です。
良くない例としては、気が向いた時だけチェックするケースがあります。
気が向いた時にしか順位をチェックしない場合、以下のように状況の変化を察知できなくなりがちです。
- いつの間にかライバルが急増、自社商品が埋もれてしまっていた!
- お客さんのトレンドが変化して、自社商品の魅力が半減してきている!
- 結果、検索1位だったはずが、15位になっていた!→売上が落ちた!
売上にダメージが出る頃には手遅れであることも多いです。おまけに、この状況に至るまでの変化の流れもわからないので、「いまの15位」が調子が良いのか悪いのかも判断がつかない…と迷子状態になる懸念もあります。
【OK】頻度高く、定期的にチェックしよう!
ではどうするか。「売れるキーワード」の順位は、なるべくこまめに、定期的にチェックしましょう。
こうすることで、NG例で述べた「手遅れ・迷子状態」を予め防ぎ、売上を守る効果が期待できます。
たとえば、毎日通勤していると、「ここに店ができるんだ」「あの店、改装するのか」「駅の看板のデザインが変わってる」といった感じで、”変化”に気づくことがありますよね。これと同じで、検索順位も日々見ていると、「強いライバルが出てきた」「トレンドが変わってきた」など、検索結果の変化を察知しやすくなります。
こまめにチェックしていれば、早めに気づいて対処もできます。しかし、気まぐれにチェックしていると、変化に気づく頃には手遅れだったりします。これは良くないですよね。
「週に1度」などタイミングを決めて、定期的に、かつ高頻度で「売れるキーワード」の順位変動を見るようにしましょう。これだけで守れる売上もたくさんあるはずです。
3.チェックしたあとのアクション
【NG】検索順位だけ見て満足してしまう
3つ目は、順位チェックしたあとのアクションです。
まずNG例としてよくあるのが、順位だけ見て満足してしまうケースです。順位の結果を見て、「落ちたー」とため息をついたり「上がった!」と喜んだりしたら、そこで満足してしまい、次の瞬間には画面を閉じています。(ギクッとされた方もいるのではないでしょうか)
これはいわば、「順位を見てリアクションを取る」のを仕事にしている状態で、”時間つぶし”の典型例です。もちろん何の効果も得られません。
【OK】検索順位の変動をもとに対策を練ろう!
もう言わずもがなですね。順位の変動をもとに、対策を考えましょう。順位チェックで把握したことは、対策に活かさなければ意味がありません。
たとえば、順位が落ちたなら、現地現物をよく観察して、「どうして落ちたのか」をよく考えてみましょう。
- 他のお店ががんばっているのか?
- 新しいライバルが出てきたのか?
- トレンドが変わったのか?
などなど、いろいろな要因が考えられるはずです。状況の変化に応じて、自分のお店も商品名や商品画像を作り変えたり、ページを手直しするなど対応ができると、売上を守る&上げることができます。
順位が上がった場合も同様です。「どうして上がったのか」をよく観察し、他の商品にも活かせることがあれば横展開するなど、検討すると良いでしょう。
(2)忙しくても、毎日検索順位をチェックする方法
ここまでの話を読んで、
「忙しくて、毎日はできなさそう」
「チェックと記録作業で力尽きて、アクションまで考えられなさそう」
「他のことやってる間に順位チェックのこと忘れそう」
など、「意外とハードルが高い」と思われたかもしれません。
たしかに、ネットショップはやることが多いですよね。受注して出荷して、問い合わせ対応して、ページを作っていたら、検索順位チェックなんて、しょっちゅうできるものではありません。スタッフがたくさんいればまだしも、個人や小さな組織では、なかなか時間を作るのも難しいところです。
でも実際に、個人~小規模の組織なのに、受注や出荷、問い合わせ対応とあわせて、順位チェックをこなしているお店もあります。一体どうやっているのか?
上手なお店は「ツール」を使っている
結論をお伝えすると、上手なお店は、「検索順位を自動的にチェックしてくれるツール」を取り入れているケースが多いです。
具体的にどういうツールかというと、指定したキーワードについて、ロボットが自動的に検索順位を調べて、結果を教えてくれるというものです。これさえあれば、自分で各キーワードを1つ1つ検索し、記録する必要がなくなるので、手間が大きく削減されます。
上手なお店が、受注や出荷などのデイリー業務と順位チェック業務を両立させる秘訣は、この自動化ツールの活用にあるのです。
おすすめの検索順位チェックツール「検索伝令くん」
「そんなツールがあるなら使いたい!…でも、お高いのでは?」と思われた方、ご安心ください。
楽天市場向けに、なんと無料から使えるツールがあります!その名も、「検索伝令くん」。
検索伝令くんは、キーワードを登録しておくだけで、毎日ロボットが自動的に楽天の検索順位をチェック。しかも結果をキレイなグラフや表にまとめて、WEBページとメールのダブルでレポーティングしてくれるツールです。
毎日順位を調べてくれるだけでもラクなのに、結果を記録して表にまとめたり、順位の変動をメールでお知らせしてくれたり、ということまでやってくれるので、手間を大きく削減できます。使っているのといないのとでは、所要時間や、手元のデータ量に大きな差が出ますので、楽天でSEOをするなら必須のツールと言えます!
検索伝令くんは、「Light」と「GOLD」の2種類があります。以下、それぞれご紹介します。
検索伝令くんLight(無料)
「検索伝令くんLight」は、検索順位チェックの自動化を、気軽に試してみたい方向けの無料ツールです。
- 登録できるキーワード数は、「5つ」のみ
- 調査対象は、「パソコンの1ページ目」のみ(~45位まで)
と制限はありますが、調査結果をキレイなグラフや表にまとめて、WEBページとメールでレポーティングするところはしっかりやってくれます。好評でたくさんの楽天出店者の方が利用しています。
完全無料で利用できますので、まずはどんなものか知りたい・やってみたい方におすすめです。詳しくは以下をご覧ください。
検索伝令くんGOLD(有料)
「検索伝令くんGOLD」は、より本格的に楽天SEOに取り組み、「売上をアップさせたい」&「売上ダウンから身を守りたい」方向けの有料ツールです。
- キーワード登録数が、「最大100個」まで拡張
- PCだけでなく、「スマホの検索順位」も取得
- 1ページ目だけでなく、「3ページ目」まで順位を取得
- 過去ログも1年分保管。データはCSVで出力可能
たくさんのキーワードを深い順位まで追いかけられるので、順位急落への備えや順位の上昇チェックはもちろん、うまく活用すると、なんと「検索順位や売上の低下を予防」もできます!
これだけの機能がそろって、月額3,300円(税込)。しかも、初回に限り、30日間無料。
より広く、深く楽天SEOに取り組み、売上を伸ばしていきたい場合にオススメです。詳しくは下記リンク先をご覧ください。
おわりに
以上、楽天の検索順位チェックについて、“良くないやり方”と”正しいやり方”と、上手なお店が取り入れている「忙しくても毎日順位チェックできる方法」を、それぞれお伝えしてきました。
この記事が、”時間つぶし的なチェック”を脱し、”正しく効果的なチェック”ができるようになる一助となれば、幸いです。
この記事を書いた人
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コマースデザインは、EC事業のコンサルティング会社として、ECのお役立ちツールやECコンサルティングを提供しています。全サービスの累計支援先企業は23,000社を突破しました。「色々な個性を持ったお店が数多くあり、お客さんに豊かな選択肢があるEC業界」を目指し、中小ネットショップ事業者の皆様の「強み」を引き出す支援を行っています。
詳しくは、コマースデザインについてをご覧ください。
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