今回は、楽天のSEO(検索対策)の基本。「順位対策するキーワード選び」のお話です。
皆さんは普段、どんなキーワードで検索対策をしていますか?先日、楽天の店長さんたちの話をうかがった所、
- うちの商品はお菓子だから、「お菓子」の検索で1位を目指してます!
- 「サジェスト」(=検索ボックスに表示されるキーワード)で対策してます!
と、いった方が多い様子。
お気持ちはよくわかります。商品の名詞や、サジェストで上位表示されたいですよね。もちろん、どちらも間違いではありません。でもこのキーワードの選び方、効果が出ない典型パターンなんです。
(実は、楽天の検索順位対策では、「どうやるか」の手前、「どのキーワードで対策するか」が一番大事なんです!)
そこで今回は、『あなたが本当に順位対策をするべき、検索キーワードを探そう』ということで、
- (1)なぜ、サジェストでは効果がでないのか?本当に順位対策すべきキーワードは?
- (2)対策するキーワードは、具体的にどうやって探せばいいのか?
- (3)対策するキーワードがわかったあと、まずやるべきことはなにか?
以上の重要な疑問にお答えしていきます。
ご一読いただけば、楽天初心者や売上が低い方も、「本当に対策すべきキーワード」を正しく把握できるようになります。そして、本格的な検索対策の下準備まで、済ませられるはずです。ぜひ最後までお読みください!
1.売れるキーワードで順位対策しよう
早速ですが、結論をお伝えします。
楽天SEOで順位を上げるキーワードは、「お客さんが、商品購入時に使った検索キーワード」(=売れるキーワード)から選びましょう。
たとえば、大豆スナックを売っているとします。「タンパク質 おやつ」の検索で、よく購入されているなら、「タンパク質 おやつ」のワードで対策する、ということです。
以下、どうして「売れるキーワード」で順位対策するべきなのか、詳しく説明します。
売れるキーワードで対策すると、売上が伸びる
ネットショップの売上は「掛け算」です。いくらアクセスを伸ばそうが、転換率が0なら売上は0です。
(商品ページや接客の話は脇に置いて)SEO的な観点に絞って言うと、
- 転換につながらないキーワードで上位になっても、売上はなかなか伸びない
- 転換につながるキーワードで上位になれば、売上は伸びやすい
具体的なイメージ
たとえば、下の図をご覧ください。
■大豆スナックの来店キーワードデータ(※キーワードや数字はあくまで例です)
来店キーワード | アクセス数 | 転換率 | 売れた数 | |
---|---|---|---|---|
A | お菓子(サジェスト表示) | 500 | 0% | 0個 |
B | タンパク質 おやつ(サジェストなし) | 40 | 5% | 2個 |
Aのキーワードは、アクセス数が多く魅力的ですよね。サジェスト(=検索ボックスに表示されるキーワード)にも表示されているので、上位になればもっと色んなお客さんに見てもらえそうです。
しかし、お客さんを500人集めても転換率は0、売上も0です。この商品の場合、AのキーワードでSEOをがんばってアクセス数を倍の1000件にしても、1つも売れないかもしれません。
一方で、Bの「タンパク質 おやつ」。
ニッチ寄りな言葉でサジェストにも出てきませんが、転換率が高く、40件のアクセスで2つも売れています。仮に転換率そのままに、SEOでアクセスが倍の80件になったとすると、4個売れる可能性があります。
さて、AとB、どちらの検索順位を上げるべきでしょうか。
「商品ページを見直して、Aで売れるようがんばる!」という方もいるかもしれませんが、素直に売上を伸ばすなら、Bが手堅いのではないでしょうか。
一般名詞やサジェストが「売れる」とは限らない
この記事の冒頭で、次のように考える店長さんが意外と多いというお話をしました。
- うちの商品はお菓子だから、「お菓子」検索で1位を目指してます!
- 「サジェスト」を見て対策してます!
たしかに、一般名詞やサジェストは検索する人が多く、アクセスにつながりやすいです。なので、「検索にヒットさせる」などの検索対策をすべきなことは、間違いありません。
ただ、一般名詞やサジェストは「モール全体でよく検索されるキーワード」であって、「あなたの商品を買うときに使われるキーワード」とは限りません。
ここを混同してしまうと、「アクセスが増えても売れないキーワードで、SEOをがんばる」という残念なことになります。
これが、効果が出ない典型パターンです。(おまけに一般名詞やサジェストは競争も激しいので、「がんばってもなかなか順位があがらない」という側面もありますね)
繰り返しますが、「モール内でよく検索されるか」よりも「ちゃんと買ってもらえるか」という目線で、順位対策するキーワードを選ぶのが手堅いのです。
2.売れるキーワードの探し方
「売れるキーワード」の順位を上げるべき理由が、整理できましたか?
では次に、具体的に「楽天で売れるキーワードをどう探せばいいのか?」の疑問にお答えしていきます。
「私、どうもデータが苦手で…」「RMSはよくわからなくて…」という方もご安心ください。何も難しくありません。本当に簡単に調べることができます。以下、順に見ていきましょう。
手順1.RMSで「商品別検索キーワード」を開こう
パソコンでRMSにログインします。
サイドナビから、「データ分析>アクセス・流入分析>楽天サーチ」と進んでください。
すると、このような「楽天サーチ流入改善」というページが開きます。
「流入改善」とか何やら難しい単語が出てきましたが、大丈夫です。
ここは簡単に言うと、『商品ページごとに、「アクセスの多い来店キーワードと、その転換率、検索順位」を教えてくれる』分析ページです。毎日更新されていて、過去3ヶ月分のデータを参照できます。
楽天では、このページを見れば、「商品別の売れるキーワードが何か」を簡単に判別することができます。
手順2.売れるキーワードを探そう
ページで少し下にスクロールすると、このような表が出てきます。
これが、この分析ページのデータ、つまり、「商品別の検索キーワード」です。
1商品につき、アクセスの多いキーワードを5つまで参照できます。
ご覧のとおり、キーワード別のアクセス数や転換率がわかります。ここを見て、商品別の「売れるキーワード(=転換率が0.01%以上あるもの)」を把握しましょう。
手順3.過去のデータも参照して手広くキーワードを集めよう
ただ、このツールはちょっとだけ癖があります。
まず、各商品について「アクセスの高いキーワード5つまで」しか表示してくれません。なので、場合によっては、「どのキーワードも転換率0%で、売れるキーワードが見つからなかった…」というケースもありえます。
そんなときは、下記のカレンダーから、過去3ヶ月分のデータをさかのぼって確認しましょう。
直近のデータで「売れるキーワード」が見つからなかった場合はもちろん、たまたまちょこっと売れただけで、安定的に稼げるキーワードではない場合の精査にも役立ちます。
精度を上げるためにも、カレンダーから過去の実績も開いて、手広く「売れるキーワード」を集めることをおすすめします。
※補足:このカレンダーは、「指定した日付までの当月データを表示する」という変わった仕様になっています。 なので、どのタイミングのデータを見るべきか悩んだら、各月の「15日」(=月中)と「末日」(=最終着地)のデータを参照するのが無難かと思います。ご参考まで。
3.売れるキーワードがわかったらまずやること
検索順位チェックツールに登録しよう!
「売れるキーワード」を把握できたし、いざ順位対策!
…と、いきたいところですが、その前に必ずやっておくべきことがあります。
何かというと「検索順位チェックツール」への登録です。
どうして順位チェックツールが必要なの?
これまでお伝えしてきたように、「売れるキーワード」は転換率に貢献します。
ということは、「売れるキーワード」の順位の上げ下げは、売上にダイレクトに影響するといえます。なので、順位の変動に日々アンテナを立てる必要がありますよね。
とはいえ、売れるキーワードは1つではありません。商品が1つだけということも、まずないはずです。
つまり、「商品×売れるキーワードの数」だけ、日々チェックする必要があるわけです。手でやっていたらとても追いつきません。さあ、どうするか。
そこで必要になるのが、自動で検索順位をチェックしてくれるツールなんです。
どんなツールなの?
検索順位チェックツールに「売れるキーワード」を登録しておくと、ロボットが自動的に検索順位を調べて、毎日結果を教えてくれます。一度登録さえしてしまえば、以後、自分で各キーワードを1つ1つ検索して記録する必要がなくなるので、日々の順位監視の手間が大きく削減されます。
「知らなかった」という方は、このタイミングでぜひ導入をおすすめします。SEOのやりやすさと精度が段違いに向上します。
おすすめの検索順位チェックツール「検索伝令くんGOLD」
ツールを使ってみたい方には、検索伝令くんGOLDをオススメします。(初回1ヶ月無料でお使いいただけます!)
▼メールのレポートイメージ
▼グラフのイメージ
検索伝令くんGOLDは、最大100キーワードの検索順位を、検索結果の3ページ目まで毎日自動チェック。順位の上げ下げをメールでレポートしてくれます。しかも、過去の順位の変動推移を最大1年分(※)、グラフで追いかけることができます。
(※キーワード登録したあとの履歴です。登録前の順位推移は参照できません)
このツールを使えば、たくさんの「売れるキーワード」を深い順位まで自動で追いかけられるので、順位アップを目指すのはもちろん、急落への備えにも役立ちます。
売れるキーワードの順位は売上に直結しますから、このツールを活用したSEOは、売上低下の予防策にもなると言えます。
これだけの機能がそろって、月額3,300円(税込)。しかも、初回に限り、30日間無料です。
「毎日、手作業で100個のキーワードを調べて、レポートにまとめる」ことを考えれば、かなりリーズナブルだと思います。楽天でSEOをするなら必須のツールですので、検索伝令くんGOLDの導入をぜひおすすめします。
詳しくは下記リンク先をご覧ください。
まとめ
以上、『あなたが本当に順位対策をするべき、検索キーワードを探そう』ということで、キーワードの考え方から、具体的な探し方、そして必ずやっておきたい『検索順位チェックツールへの登録』までをお伝えしてきました。
最後にまとめとして、要点をおさらいしましょう。
- 一般名詞やサジェストで上位が取れても、「売れる」とは限らない!自分の「売れるキーワード」で順位対策しよう!
- 楽天では、売れるキーワードの探し方がとっても簡単!商品別検索キーワードで探そう!
- 「売れるキーワード」が把握できたら、まずは「検索順位チェックツール」に登録しよう!
何度も繰り返しますが、楽天SEO(特に検索順位対策)では「どこにどう書くか」の手前、「どのキーワードで対策するか」が一番大事です。商品を買ってくれるお客さんが、どんなキーワードで検索をしていたのか。そこに着目して、キーワードや訴求を選ぶようにしましょう!
サジェストに表示されないようなニッチなキーワードでも、案外売れるものです。そして、そのほうが競争を避けて、安定して売上を底上げできるはずですよ。こつこつ頑張りましょうね。
この記事が、対策すべきキーワード選びや、検索対策の下準備の参考になれば幸いです。
P.S)
この場では、具体的な検索対策のやり方まではご紹介しませんでしたが、今後、機会を見て別の記事等でお話しできればと思っています!随時メルマガで配信しますので、よかったらメルマガ購読よろしくお願いします!
この記事を書いた人
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コマースデザインは、EC事業のコンサルティング会社として、ECのお役立ちツールやECコンサルティングを提供しています。全サービスの累計支援先企業は23,000社を突破しました。「色々な個性を持ったお店が数多くあり、お客さんに豊かな選択肢があるEC業界」を目指し、中小ネットショップ事業者の皆様の「強み」を引き出す支援を行っています。
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