こんにちは。コンサルタントの味藤です。
2022年8月、Yahoo!ショッピング(以下、Yahoo!)で商品画像のガイドラインができました。
2023年4月からは、いよいよ実際に運用がスタートします。ガイドラインを守っていない商品は、「検索順位が落ちる」「検索結果に表示されない」などのペナルティが課せられるようになります。
そこで今回は、Yahoo!から「2023年4月時点の具体的な判定内容」が公開されたので、詳しく解説します。判定開始直後は、ゆるゆると始まるようです。
はじめに
そもそもYahoo!商品画像ガイドラインって?
ガイドラインの具体的な内容については、こちらの記事にまとめてあるので、「なんだっけ?」と言う方は、まずはこちらをお読みください。
2023年4月時点の判定内容
2023年4月から、いよいよガイドラインの違反チェックがスタートします。
…ですが、実際のYahoo!の発表内容を見ると、4月上旬時点のチェックは、拍子抜けするくらいゆるいことが分かりました!
※2022年12月時点の情報です。 今後の商品画像ガイドラインについては、2023年3月に詳細を発表するそうなので、そこでまた変更が入るかもしれません。
チェック対象は「新規登録した画像 or 更新した画像」だけ
4月上旬時点でチェック対象となるのは、「新規登録または更新した画像だけ」です。
区分 | チェック対象 | 備考 |
---|---|---|
登録済の画像 | × | 変更しない限り、チェック対象外 |
更新した画像 | 〇 | |
新規登録した画像 | 〇 |
つまり、登録済の商品画像については、なにも変更しない限り、違反にならないんですね。今のままで大丈夫(あくまで4月時点では、です)。ただ、同じ画像でも「登録し直す」など、なにかしら変更したらチェック対象になりますので、注意してくださいね。
急いでガイドライン対応した店舗の方からすれば、「もっと早く言ってよ…」と思いますよね。。ただ、将来的には既存の画像もチェック対象となるでしょうから、その苦労は報われるはずです…!
チェック項目は1項目だけ!「テキスト要素の占有率20%以内」のみ
こちらはまだ確定はしていないのですが、2022年12時点のYahoo!の発表によりますと、違反チェック項目は1つだけ。
「テキスト要素の占有率20%以内」のみ、ということでした。
初回チェックの時点では、背景、余白、枠線などは、ガイドラインに準拠していなくてもOKなんですね…!
つまり「楽天やAmazonの画像」がそのまま使える
ということは、楽天やAmazonのルールで作った画像は「テキスト20%以内」におさまっているはずなので、しばらくは楽天やAmazonの画像をそのまま使えます。
ただし、これはあくまで判定開始の2023年4月時点のことです。今後、遵守すべき項目が増えるでしょうから、新しく作る画像はガイドラインにそっておくとよさそうですね。
FAQ
Yahoo!商品画像ガイドラインで、よくある質問について、まとめました。
「テキスト要素の占有率」は、自分でチェックできるの?
Yahoo!から、「テキスト要素の占有率」のチェックツールが提供される予定です(2023年1月~)。
ツールの判定結果をダウンロードできる機能も4月に提供されるので、自分でチェックできるようになります。
楽天と同様に、商品単位で違反チェックできるとのこと。
NGになったらどうすればいい?
ガイドラインに違反した場合、期限内(※)に修正すればセーフです。
なお、システムの判定に誤りがあると思われる場合は、申告できるようになる予定とのこと。
※違反内容により異なる。30日または60日。
修正しなかったらどうなるの?
期限を過ぎても対応しなかった場合、検索順位がダウンします。
さらに30日、なにもしなかった場合は、検索結果に表示されなくなるというペナルティが課せられます。
まとめ
以上、Yahoo!商品画像ガイドラインについて、初回の違反チェックの内容をお届けしました。
- 登録済の画像は、しばらくはそのままでOK
- 新しく画像を作る場合、「テキスト占有率20%以内」にする
- 画像を修正する場合、「テキスト占有率20%以内」にする
あくまで2023年4月時点の違反チェックの内容なので、その後、順次判定項目が増えていくでしょうが、店舗としては余裕ができましたね。忙しく対応できない人は、しばらくは現状維持のままでも違反にならないことが分かり、ほっとしたのではないでしょうか。
2023年3月に、今後の商品画像ガイドラインの詳細がYahoo!から発表される予定なので、Yahoo!に出店している方は、今後も動向を要チェックです。
P.S.
弊社では、このようにECモールの最新動向をキャッチアップし、「つまりどういうことか」「どう対応すればいいか」を分かりやすく解説し、各店舗の実情に沿った提案をしています。相談相手が必要な方、興味のある方は、以下のページをご覧ください。
この記事を書いた人
- 有名EC企業にて、店舗の立ち上げから店長まで一連の運営業務を経験し、実績を重ねる。その後、食品メーカーに転職、衰退した人気店の建て直しに尽力。2年間でアクセス数4倍、転換率2倍とし、再成長させる。メーカー型、仕入れ型、大規模、小規模共に経験している守備範囲の広さが強み。ネットショッピングが大好きで、女性ならではの柔らかい物腰の中に、鋭いお客目線が光る。