こんにちは。コンサルタントの亀田です。
日々EC事業者のみなさんのご支援をしていると、あとちょっとがんばれば成果が出るのに、その手前で止まっているケースがとても多いように思います。
そこで、ゴール直前でバテて止まってしまった方に、「あと一歩だけがんばろう」という風にお声掛けしてサポートしたところ、売上がグンと伸びました。なんと「1.3倍」です。できすぎの数字ですが、昨対割れしていた売上がプラスに戻ったんです。
具体的にどんなことをしたのか?今回は、当社の支援先の方で実際にあった話を紹介します。
皆さんの中にも、もしかしたらあと一歩で成果が出るところまで進んでいるのに、最後のひと手間をかけないがために成果の出ていない方がいるかもしれません。ぜひご自分の状況と照らし合わせながら、お読みいただければと思います。
頭の中で考えるだけで実行しなければ、成果は出ない
今回ご紹介する事例のお店は、社長さんがいて店長さんがいる、2人体制の会社です。
社長さんは創業社長でアイデアマン。「あれがしたい」「これがしたい」とアイデアが広がり、頭の中が散らかっている状態でした。
- 「ちゃんとタグを入れよう」
- 「ちゃんとキーワードを入れよう」
- 「楽天スーパーセールとか、モール内イベントをちゃんと対応しよう」
- 「本店とモール店と両方やっているので、それぞれのRPPとかリスティング広告とかネット広告の管理していかないとね」
などなど。
このように「あれもこれもやるべきことがある」とアイデアはたくさん出るものの、「それぞれ適切にやっていこう」というくらいで話が止まっていたんです。
難しいのは実行。だからこそ工夫が必要
そこで、アイデアの実現に向けて一歩踏み込んでもらいました。
まず、TODOの棚卸をして「何をやらなけれならないいか」を洗い出します。
次に「どれから順にやっていくのか」、やるべきことの優先度を決めます。
TODO例 |
- 「まず、キーワードを書こう」
- 「タグを最適化しよう」
- 「タグを最適化してキーワードを書いた後、そール内イベントに参加しよう」
- 「その後、ネット広告をやろう」
そして順番に実行していく、という風に仕事の流れを整えました。
そうするだけで、このお店ではやるべきことをきちんと実行できるようになり、「前月比売上1.3倍」になりました。
前年比でも「昨対割れしていた売上が戻る」という大きな成果がでています。
あと一歩がんばろう。ラストワンマイル走れば成果がでる
「TODOの棚卸と実行順序の話ね。はいはい、わかっています」と思うかもしれません。
ですが、僕が今回強調したいのはそこではなく(それも大事ですけど)、「息切れしているのは分かります。でも、あと一歩がんばりましょう」という精神論の話です。
特に経営者の方は、「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と、頭の中にアイデアがたくさんあると思うんですよね。
お店の状況を把握し、「こういうことをやるといいな」「やりたいな」と考える所までで、疲れていませんか?
例えるなら、マラソンで42.195キロを走った状態です。
しかし、僕が言いたいのは「あと1.6キロ走りましょう」ということ。
「ラストワンマイル」と言いますけど(※1マイル=1.6キロ)。最後の一歩をやると成果が出るようになります。
「分かっている」と「やっている」、「やっている」と「成果がでる」は違う
おそらく多くの方が、
「お店の状況がこうで、あれもこれもあって忙しくて、やらなきゃいけない施策はこれとこれとこれだろうなあ」
「わざわざ書き出さなくても、すでに考えていて頭の中にはちゃんとある」
「なんなら聞かれたら、口頭で説明できる」
という状態ではないかと思います。
「これやりたい」で止まってしまっていて、「実行することの体制作り」に全力投球していない。
ゴールは目前なのにバテて座り込んでしまい、止まっているケースが多いと思います。もったいないです。
アイデアがたくさんあっても、実行しなければ、成果は当然でないですよね。
このことを多くの方は分かっていると思います。でも、「分かっている」で止まってしまっていませんか?
「分かっている」と「やっている」は違いますし、「やっている」と「成果が出る」は違います。
バテてしまう気持ちも分かりますけど、あと一歩がんばりましょう。
まとめ
以上、成果を出すための実行の工夫を、実際の例を元にご紹介しました。
分かっているけどやれないのは、やるためのラストワンマイル、工夫が足りないからです。
「やらなきゃいけないことは分かっているし、聞かれれば答えられます」と言うだけでは、ゴールに到達しません。
だから、TODOを書き出して実行順序を決め、担当と〆切を設定し、ラストワンマイル走ること。
No | 実行に向けたステップ |
---|---|
1 | TODOを洗い出す |
2 | 「どの順番でやっていくか」実行順序を決める |
3 | 「誰がいつまでに何をやるのか」担当と〆切を設定する |
4 | 優先度に従って順に実行していく |
5 | 定例会議を開催し、進捗を管理する(「進んでいるのか・いないのか」を確認し、ちゃんと回していく) |
あと一歩、やることと実行順序を決め、実行しましょう。そうすれば、ゴールに到達します。
P.S.
私たちは、EC事業専門のコンサルティング会社です。
変化が激しくやるべきことが多いECの現場において「やらなきゃいけないことは分かっている。でもきちんと実行できずに頭の中にだけある状態」で止まっている方は本当に多いんです。
成果につなげるため、あと一歩がんばる際に、我々コンサルタントが二人三脚で肩を貸しつつ「一緒にラストワンマイルを走る」ことが可能です(マラソンではこれをやったら違反ですが)。我々は「ラストワンマイル屋さん」と言ってもいいぐらいに、進行管理や実行力アップのサポートを数多くしており、得意分野の1つです。
ですから、「頭の中が散らかりがち」「アイデアはあってやることは明確なのに、成果につながってない」「うちの店は実行力が弱い」という方は、私たちがご支援できますので、「まさにそう」「該当するかも」と思った方は気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
- 大手印刷会社にて人事を経た後、営業として、店頭を中心とした様々な企業の販促支援に従事し、紙から鉄まで多様な企画・制作に携わる。色数や印刷方法など、「成果物の完成度」にズレがちなクライアントの要望をそもそもの目的に合わせ整理し直すなど、「成果とコストの見合った効果的な提案」を得意とする。趣味はサッカー(ポジションはGK)、二児の父。