「ヒット商品が少ない…」そんなお悩みをお持ちの方へ。売れる新商品のアイデアの見つけ方

こんにちは、コンサルタントの鳴瀬です。

今回のテーマは、『売れる新商品のアイデアの見つけ方』です。
EC運営をしていると、「既存商品だけでは売上が頭打ちになってきたな…。」と悩むことはありませんか?新商品に関する本を読んでみても、イマイチ自分のお店に落とし込めない…なんて声を、ご支援先からも耳にしたりします。

そこで今回は、そんなお悩みを抱える方のヒントになるよう、売れる新商品のアイデアの見つけ方をご紹介します。現状を打破したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

大切なことは「未来のための仕事」の時間の確保

「売れる新商品のアイデア」つまり「新商品の種」を見つけるということは、時間がかかることに加えて、注意力も求められます。
他のことで頭がいっぱいな状態ではなかなか難しいですよね。

そのため、まずは「未来のための仕事ができる状態」になっていることが必要です。

日常の業務が回っており、未来のための仕事ができる状態になってはじめて、「では、具体的にどうやって新商品のアイデアを探しましょうか?」という話ができます。

もし「日常の業務も何とかしたい」「でも2~3分でパッと売れるアイデアを見つける方法を知りたい!」という状態の場合は、まずは日常業務がきちんと回る状態にすることが先決です。
「時間の余裕がある」もしくは「時間を作ったら取り組むぞ!」という前提で、読み進めてくださいね。

基本は「市場を観察し、顧客需要をキャッチすること」

売れ出した商品をキャッチしたからこそ成功した事例

とある支援先の会社さんの事例をお伝えします。
その会社の社長さんは、「新商品を作るぞ!」と意気込んでから、毎日ランキングを見ているそうです。それを日々の習慣にしていたら、ある時「おっ!新しい商品が急にランクインしてきた!」ということに気がついたそうです。

「この商品はどこから来たんだろう?」「何で売れているんだろう?」そう思って、商品ページを見ることはもちろん、商品名や商品カテゴリー名で検索し、レビューを読み…と、念入りにリサーチをしました。

そうすると、YouTubeで結構バズっていることが分かったんだそうです。とあるYouTuberが商品を紹介し、それを受けて、ネットでも売上が急増していました。
そこで、商品がランクインした翌日には商品の仕入れの話を始めて、すぐに販売を開始。このスピード感のある動きが功を奏し、あっという間に月に何十万か売れる商品に育ったそうです。

これはつまり、いち早く売り出した1社目を見つけて、自分が2社目としてパッと追食いをする、という作戦ですね。
「パクった」と言ってしまえばそこまでかもしれませんが、単純に商品をマネする以外にも「あ、こんな売り方があるんだ」と気がついたら、それを参考にアレンジして、売り出すことだってできます。これも立派な、新商品を見つける方法ですよね。

日頃から「何が売れているか」観察する習慣を持つ

楽天店舗でヒット商品を連発している、とある名人の方がいらっしゃいます。
スーパーやデパートの食品を扱っている方なのですが、この方のリサーチは徹底しています。スーパーやデパートに行き、自分の取り扱っている商品以外のジャンルも含めて、1時間ぐらい巡回してチェックしているんだそうです。なんと、これを10年間続けていらっしゃるとか。

日頃から「お客さんが何を買っているのか」を観察する習慣を身につけておくと、急な変化に対応できたり、長期のトレンドも見つけることができます。

つまり、観察することに時間を投入することで顧客の需要を見つけ、それを新商品のアイデアにつなげていくのです。

ランキングを観察し、顧客の需要を知る

これらの事例で共通していることは、「顧客の需要をいち早くキャッチする」ということです。
ランキングを毎日観察していると、おのずと新しい変動が見つかります。

そしてそれを調査していくと、裏にある顧客の需要や、市場動向の変化も見えてきます。
こうしてリサーチして得た情報は、新商品に生かすことができ、勿論うまくいけば、売上アップにもつながります。

ちなみに、当社の無料ツールで、ランキングの受賞状況や、どんな商品が楽天の特定のランキングでランクインしているか、という情報を毎日送るツールを提供しています。何種類かあるので、よかったらこちらも見てみてくださいね。放っておいてもメールが届くので、メールを読んでいるだけで、売れ筋の商品に詳しくなることができますよ。

上級編:企画会議でアイデアを形にする

ここまでは、「市場動向を観察する習慣を持ち、顧客の需要をキャッチしましょう」という話しました。
ここからはもう一歩進んで、「毎週もしくは毎月、企画を出すことに時間を割きましょう」というお話です。

「観察」から「企画出し」へ

実は当社のコンサルタントには、楽天でも有名なヒット商品の多いお店の出身者がいます。そんな彼が、前職の新商品開発について教えてくれました。

そこでは、「月に100本新商品の企画を出す」というミッションを背負った企画担当者が、ひたすら新商品のアイデアを探して企画案を出しているそうです。
月100件ということは、1カ月20営業日とした場合、毎日5個以上新商品のアイデアを出さなければいけません。

ハードに見えるやり方ですが、実はパターンとしては確立されています。
例えば、アイリスオーヤマの新「商品開発会議」が有名ですね。

アイリスオーヤマでは、年間1000商品について、アイデアを出すだけではなく実際に販売も行っているんだそうです。毎週月曜日が新商品の会議で、1商品あたり5分ぐらいで次々商品のプレゼンを行い、社長さんが「OK!」「これはNG!」「もう1回考え直して」と指示をしているそうです。

市場の動きを見ているだけではなく、「アイデアを形にしてプレゼンする」というところまで持っていくと、負荷はかかるし大変だけれど、新商品の開発は進みますよね。

まとめ

今回は、「新商品を開発したい」とお考えの社長さんやショップオーナーさんに向けて、新商品の種の見つけ方や実行方法をご紹介しました。

第一に取り組むべきことは、市場観察の頻度を上げること
観察を継続していくことでヒットの種が見つかりますし、仮にすぐ見つからなくても、顧客や市場への理解が着実に深まっていくので、新商品を出せる体質になっていきます。
時間をかけた分、成果につながるので、「修行のようなもの」と捉えると分かりやすいかもしれません。

市場を観察し、顧客の需要をキャッチできるようになってきたら、そこから一歩進み、定例で企画会議の場をセッティングして、「年間で◯件の新商品をリリースしよう」などの目標に向かって進めることもできます
ただ観察するだけでなく、アイデアを形にすることが大切ですね。
一定の時間を確保することで、数をこなすことができ、質も自然と高まります。たくさんチャレンジしてみてください。

P.S.

繰り返しにはなりますが、新商品を開発する上で一番重要なことは、「時間を作ること」と「気持ちの余裕を持つこと」です。 それがないと、新商品を考えることに集中できません。

ですが、「そもそもで時間を十分に捻出できないなぁ…」というお悩みをお持ちの方、実は結構多いのです。
時間の捻出ができない背景には、様々な要因が絡み合っています。この状況を打破したいとお考えでしたら、弊社にご相談ください。
客観的な視点とこれまでのご支援の経験から、「時間捻出」に閉じず、御社にぴったりな業務効率化の方法をお伝えします。ぜひお気軽に連絡くださいね。

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この記事を書いた人

鳴瀬早紀
鳴瀬早紀
楽天SOY受賞の有名アパレルネットショップで運営を担当。店舗の広告塔として、メルマガやSNSなどでの販促やコンテンツ制作に従事する。特にメルマガでは、常時開封率25%以上を維持し、メルマガ経由の売上の引き上げに成功。また、イベント時のセグメントメルマガでは、開封率50%超えを叩き出すなど実績も多数。音楽フェスに参加すること、朝ドラ鑑賞が趣味。ビールが好き。

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